Q.スポーツクライミングのソ・チェヒョン選手について教えてください

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A. テレビでスポーツクライミングの試合を初めて見てがっかりしたのが事実です。
五輪が開かれる前からメダル獲得の有望株として期待を集めていたソ・チェヒョンの記録は、1位とは差が開き過ぎだったからです。

他の試合を見ててスポーツクライミングを見るのを忘れていましたが、一歩遅れて2位で予選を通過して決選に進んだというニュースを見ました。スポーツクライミングがスピード、ボルダリング*、リード**の3種目の点数で順位を決めるという事実を知らなかったからです。筆者が無知だったせいで、あまりにも早く失望してしまったため、ただソ・チェヒョン選手に申し訳ないです。

西洋の選手に比べて背が低い(163センチ)ソ・チェヒョンはスピード種目が弱いです。五輪を控えて「クライミングの女帝、ロッククライミングの上のバレリーナ」と呼ばれるキム・ジャイン(金慈仁)と一緒に練習しながらもスピードが出ず悩んだそうです。今回の五輪スピード種目で記録した10.01秒も自己最高記録です。

韓国で参加した大会でもソ・チェヒョンはスピード種目で1位に上がったことがありません。スピードで足りなかった点数をボルダリングとリード種目で埋め合わせながらスポーツクライミングの強者になりました。

* 与えられた課題を遂行する能力で評価する競技
** 体にロープを巻き高さ15メートル、傾斜90~180度の人工岩壁を制限時間内に高く登る競技

東京五輪でも同じパターンが繰り返されています。
スピードは17位と不安な滑り出しを見せましたが、ボルダリングは5位、リードは1位で総合85点で2位になりました。

ソ・チェヒョンは、幼い頃からロッククライミングに登り始めました。
ロッククライミングをする親についてロッククライミングを始めた年齢が5歳だと言います。

おかげで10歳にもなってないのに、ソ・チェヒョンは「少女将軍」という言葉を聞き始めました。
テコンドー道場に通う男の子たちも怖がる少女、SBSドラマ『瞬間捕捉 世の中にこんなことが』の制作陣が噂を聞いてソ・チェヒョンを出演させました。





動画を見れば分かると思いますが、ソ・チェヒョンは自分より体の大きい男の子たちに絶望感を味わわせます。少なくとも腕相撲で同年代の中には少女に勝てる子供はいなかったです。

当時もソ・チェヒョンはロッククライミングにはまっていました。自宅から学校や道場に向かう道、学業を終え運動を終えて家に帰る時も暇さえあれば他人の家の塀にすがりつきながら腕と指の力を育てるのに余念がありません。

努力の成果が出ました。

シニアデビューシーズンは2019年にスイスで開かれた第7回ワールドカップでリード種目2位を記録し彗星のごとく登場し第8、11回ワールドカップでリード種目の優勝を総なめしてしまいました。

キム・ジャインが第一子を出産し自然にオリンピック出場権はソ・チェヒョンに渡されました。

ソ・チェヒョンが最も尊敬する選手はキム・ジャインです。
2017年5月、555メートルの高さのロッテワールドタワー123階に上がったキム・ジャインなので、ロッククライミングの選手としては当然尊敬に値する選手です。

セウォル号が転覆し多くの生命が冷たい海に水葬されるという恐ろしい事故が起こった後、キム・ジャインは追悼の意味で黄色いヘアバンドをして試合に出ますが、ソ・チェヒョンもこれに見習って同じヘアバンドをして試合に出ます。

ソ・チェヒョンは現在、満17歳の高校生です。
だから未来がとても明るいわけです。

余談ですが、今回の五輪で自分の技量を十分に証明した水泳選手の黄善宇(ファン・ソヌ)とはとても親しい同い年の友達だそうです。
  • Lim, Chul
  • 入力 2021-08-06 00:00:00

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