Q.「イカゲーム」シーズン2に出てきそうな韓国の民俗遊びを紹介してください

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A. 石戦

ドラマの名称が『イカゲーム』なので、ドラマ名を変えない限りシーズン2、いやシーズン3を制作してもイカゲームは続くでしょう。

ドラマを見た方は分かるでしょうが最後の勝負を決めるゲームなので、そこまで生き残る参加者はあまりいないと思います。イカゲーム以外のドラマで出てくるゲームは、すべて変わることができると思います。ドラマがすでに世界的に有名になったので必ずしも韓国の民俗遊びだけできるとは限らないでしょう。

今回、紹介する韓国の民俗遊びは消え去った「石戦」です。

三国時代(高句麗)から伝えられてきた風習です。朝鮮時代には小正月や端午の日*に行った、言葉通りチームに分かれて石を投げる投石戦です。

*旧暦5月5日、今ではかなり色あせましたが、一時は旧正月に次ぐ3大名節の1つでした。

2チームに分かれて対峙した状態で向かい合って石を投げたり、地形地物を利用して相手を自分の村まで追い出すと勝利するゲームです。石に当たって頭が割れ手足が折れる負傷者が続出する非常に険悪なゲームでした。石に当たって死ぬ人も出てきました。

1930年代初め、平安道(ピョンアンド)雲山金鑛(ウンサンクムグァン)で働いていたアメリカ人のクレア・ヘス(Clare Hess)は石戦の見物をしながら楽しくなったのか、片方のチームに加わり石を投げました。彼が投げた石に当たった相手側の人の頭が割れて即死しました。彼は亡くなった人の家族に報復されるのではないかと心配しましたが、「昔ながらの遊びがそうだ」と言い問題視する人は誰もいなかったそうです。

それでも、戦争や戦いではなく遊びだけに石以外の武器は絶対禁止されました。

韓国の名門私立大学、延世大(ヨンセデ)の設立者である宣教師アンダーウッド夫人の記録にもこのような石戦のルールが言及されています。

石戦が起こると1人の若いアメリカ人が恐れず、その姿をカメラに収めようと戦闘場の真ん中に飛び込みました。飛んでくる石が丸ごと自分に向かってくるように感じたそうです。命の危険を感じた彼は拳銃を取り出して撃ったところ、銃弾を受けた人が倒れました。すると両陣営の石が米国人に集中しました。カメラとコートを放り出して必死にアメリカ公使館まで逃げました。

石戦で反則をしたらどうなるかを教えてくれる内容です。

朝鮮時代、韓半島で石戦として有名だった地域は平壌(ピョンヤン)、金海(キメ)、安東(アンドン)の3か所です。その中でも平壌の石戦の選手は石を投げれば百発百中だったという名声を博していました。その上、石戦で石に当たって出来た傷は名誉の象徴でした。頭に傷がなければ恥辱と思い、怖くなって家に逃げた子供を母親が叱責し石戦場に帰したという話も伝わっています。

石戦に勝利すれば意気揚々と村に帰り、負けた方は村に入ることもできず野宿したという記録もあります。

石戦をした人々が、時には横暴な地主の家に押しかけて石を投げたりもしました。民衆の心の中に貯めておいた悔しさ、怒り、苛立ちを発散する非常口だったのです。

隣接した村同士の石戦の他にスポーツタイプの石戦がありました。2008年に放送されたKBSドラマ『大王世宗』にもスポーツタイプの石戦が登場します。

スポーツタイプの石戦は専用のコートを決めて遊び、そのエリア内で行う投石戦です。石の他に武器として棒と盾、スポーツなので石を投げることも石を避けることもできる専門的な投石兵士が選手として走りました。

古代ローマの剣闘士のように競技場で肉が裂けて骨が折れて死に物狂いで戦う姿を楽しむ高官が多かったそうです。朝鮮の3代王である太宗イ・バンウォン(李芳遠)は重病にかかって横になっていても石戦が開かれるとすれば、ぱっと立ち上がって見物に行ったと伝えられています。

少し残酷に見えるかもしれませんが、石戦は『イカゲーム』シーズン2に登場する可能性が非常に高い民俗遊びの1つです。
  • Lim, Chul
  • 入力 2021-11-15 00:00:00

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