Q.ウェブトゥーンが原作のドラマ『未生』が韓国で人気を集めている秘訣は何ですか?

답변게시판
A.
この文章を書いている私も気になる質問です。

tvNドラマ『未生』の最高視聴率は11月22日に放映された12話が6.1%を記録しました。数値だけ見ると、あまり高い方ではないですよね。おそらくKBSやMBCなど地上波で放映されたドラマが、この程度の視聴率を記録した場合、ドラマ制作会社は失敗したと悲鳴を上げるでしょう。放送局のPDも会社で叱責を受けるでしょう。

しかし、なぜ視聴率が高いと大騒ぎをしているかというと、地上波でも、総編でもない、ケーブルチャンネルで放映されたためです。ケーブルチャンネルは有料加入者のみ放送を視聴します。つまりお金を出して放送を視聴しているのです。韓国全域の視聴者、TVを見ていない家庭があまりないでしょうから、全国民のほぼ6%がお金を出して『未生』というドラマを見たと言っても過言ではないでしょう。

そのため6%という視聴率でも全国が騒がしくなるのです。「いったいどんなドラマなら視聴率がそれほど高いのか」「漫画が原作なのか」「未生というのはどういう意味か」というような疑問を口にするようになり、インターネットを検索することになります。インターネット上のTV関心度では『未生』が1位です。

2012年にTV朝鮮が100億ウォンをかけて企画した野心作のドラマ『韓半島』が0.3%の視聴率を記録したのとは雲泥の差です。そういえば『韓半島』も検索語1位にはなりました。 0%台の視聴率、総編の最後というのが検索語1位になったのです。ドラマは見ないで、ドラマがつぶれていく過程のみを監視するネチズンが本当に憎らしかったことでしょう。

『韓半島』だけでなく、総合編成が制作したドラマのほとんどが視聴率で非常に悲惨な結果のみを残し終了してしまいました。視聴率が低いためドラマ編成もほぼなくなり、総合編成が本来の役割を果たせていないという非難を浴びたりもしました。

ところで、6%台の視聴率ってすごいですよね。ケーブルチャンネルでは、この程度の視聴率であれば、インターネットの関心度を超えて、視聴率自体だけで賛美を受けるに値します。

『未生』の人気の秘訣として欠かせないのが、各分野の専門家たちの腕前を一つにまとめた企画力の強さです。『未生』は断片台本なしで、既に完成された台本で俳優らが演技をします。断片台本とは撮影が迫ると送られてくるシナリオです。つまり、視聴者の反応に応じて、すでに書いてあった内容を修正して作成されたものが断片台本です。断片台本が多ければ多いほど、交通事故、記憶喪失、異母兄弟が登場するなど、とんでもないドラマに突として進むことになります。

つまり『未生』は、このようなとんでもない、無鉄砲な要素が少ないということです。ドラマの生命と思われている一般的なラブラインもありません。

ウェプトゥーン原作者であるユン・テホ作家は脚本作業に参加していません。彼はドラマを見て、自分の作品が解体されて別の姿で復元される演出に嘆声をもらすことで満足しました。韓国屈指のドラマ作家たちが制作に参加し、「ここには柿を置き、そこには豆を入れろ」といちいち参加して監督の上に君臨することとは対照的です。

『未生』には、当代最高の人気スターは出てきません。ドラマ、『韓半島』にはファン・ジョンミン、キム・ジョンウンなどのスターが参加しましたが、『未生』に顔を出した俳優は一般人にはよく知られていなかった無名俳優のほうがはるかに多いです。彼らは『未生』ドラマを通じて次世代スターとして浮上しているわけです。

このような意味で『未生』は、「無名の反亂」という要素を持っています。地上波ではなくケーブルチャンネル、ドラマの成功を保障する人気作家ではなくウェブトゥーン作家、最高級スターではなく新人俳優や無名俳優が反乱のリーダーです。

『未生』の反乱がある前に韓国ではすでに別の反乱を経験しました。プロ野球のLG球団でただ一回の打席で三振になり放出されてネクセンに申告選手として入団した、ソ・ゴンチャンが1シーズンで200安打を打ちMVPになったのです。このような反乱は、平凡な生活への刺激剤となります。
  • Lim, Chul/写真=tvN
  • 入力 2014-12-05 16:00:00

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