Q.「ナッツリターン」以外に大韓航空で起きたとんでもない事件はありますか?

답변게시판
A.
「ナッツリターン」事件はどう考えても納得できない。会社の経営を担当していた副社長が他の乗客の不便を勘案せずに航空機を戻したという点は、完全に常識外だ。大韓航空は創立以来、数多くの事件事故と一緒に成長したが、このような困惑する事件は実際には数件しかない。

大韓航空で発生した驚きの事件を紹介する。

大韓航空の前身は大韓航空公社だ。韓国初の商業航空会社である、大韓国民航空が潰れた後に生じた国営企業だ。

大韓航空公社が慢性赤字に悩まされたため、故朴正熙大統領が「海外歴訪をするときに、韓国の飛行機に乗って行こう」と仁川の物流会社である韓進商社のチョ・ジュンフン代表に公社の買収を提供し、彼が会社の内部の反対を押し切って買収し、大韓航空が発足することになる。1969年3月のことだ。

以来、世界中で太平洋横断路線を最も多く保有している航空会社へと成長して、国際的な航空会社の中で貨物を最も多く扱う会社になったが、1978年にソ連の領空で902便がSu-15戦闘機の攻撃を受けて凍った湖に不時着をするなど、紆余曲折も多かった。

ほとんどの事故は、東西冷戦時代の痛みと機体の欠陥、パイロットの過失によるものであるが、笑って過ごすことのできない不合理な事件もあった。

2001年9月11日大韓航空085便旅客機ハイジャック誤認事件

この日、ニューヨークとワシントンで起きたテロで米国とカナダの上空が完全に閉鎖されるほどに緊迫していた。当時、北米上空には約5000機の飛行機が飛んでおり、飛行機にはほぼ100万人の乗客が乗っていた。

ほとんどの飛行機は3時間以内に近くの飛行場に無事に到着したが、その中で、一機だけ悠々自適な飛行機があった。太極マークが鮮明な大韓航空のボーイング747ジャンボ旅客機だった。東京を出発してアラスカ領空に接近した旅客機は、なんと拉致された飛行機が通知する、ハイジャックされたというシグナルを送っていた。

他の飛行機はすべて着陸する状況で、唯一アラスカ上空の大韓航空747ジャンボ機のみの航空機コントローラセンターの言うことを聞かずに拉致信号を送信した後、飛行し続けたところ、米国西部が東部に続いて緊急事態になる。大韓航空旅客機もテロリストに拉致されたものとみなされたのだ。

すぐにミサイルを搭載したF15戦闘機2機が出撃する。戦闘機のパイロットは、テロリストに誘拐されたのかどうかを確認するようにとの命令を受けて大韓航空旅客機へ接近し、無線交信を送る。一定高度に下降して再び上昇するように命令を下す。旅客機は戦闘機の命令に従った。戦闘機のパイロットは、着陸を指示する。

しかし、すでにアンカレッジ空港は飽和状態なので、アンカレッジから750マイル離れたカナダのユコン領域のホワイトホースに誘導される。

小型航空機専用空港であるホワイトホース空港はレーダー誘導システムがなく、パイロットの肉眼によって着陸しなければならない。幸いなことに、その日は雲がなく、快晴の日だった。

ホワイトホース空港はジャンボが着陸するという交信を受けて興奮する。そして、その興奮は恐怖に変わる。旅客機が街を廃墟にする可能性があるという警告を受けたためだ。街の住民が車に乗って郊外に避難を開始する。学校の授業も中断された。人口がわずか2万4千人しかいない静かな町に緊急事態が起きたのだ。

ゴーストタウンと化した状態で旅客機は戦闘機の護衛を受けて着陸しようとする。幸いなことに旅客機は管制塔のコマンドに応じて、指定した場所に正常に着陸し、乗客は下る。この飛行機が同日、北米の領空で最後に着陸した旅客機だ。

乗務員は、カナダの騎馬警察が飛行機から降りろと言って突きつける銃口にぶるぶる震えなければならなかった。

2009年2月7日、欧州上空でUFOに変身するところだった大韓航空の貨物機

その日、大韓航空の貨物機は、紛争地域であるイスラエルのテルアビブを出発し、ベルギーのブリュッセルに向かって、ヨーロッパ上空を飛んでいた。

複数の国が密集しているヨーロッパ上空の特性上、少なくとも10分間隔で地上管制所と交信をしなくてはいけないが、パイロットなど乗務員4人が乗っているこの貨物機は1時間40分の間、無線交信が途絶えた。なんと100分の間、ヨーロッパ4か国の上空で未確認飛行物体となったわけだ。

超緊張の中で欧州連合国の戦闘機が出撃し、戦闘機はドイツ領空で貨物機に接近して翼を振って交信を要求する「ウイングロック」を試みた。ようやく貨物機のパイロットが気付いて無線交信が行われた。

ややもすると友好国であるドイツの戦闘機によって、大韓航空の貨物機が襲撃されるところだった、眩暈のする瞬間だった。
  • Lim, Chul/写真=毎日経済
  • 入力 2014-12-15 13:05:00

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