A. | 先週末、軽い読み物として100点満点の人生について紹介しましたが、もしかして読まれましたか。まだ読んでいないのであればぜひ読んでみてください。今週末にでも。 とにかく、そこで紹介した内容のうち、努力(HARD WORK)は98点で100点にはなりませんでした。この記事を書くために、週末の記事から抜いたわけではありませんが、面白いコメントがありました。 「だから努力(ノリョク)だけでなく、どおおお力(ノオオリョク)しなくちゃ」。HARD WORKは98点ですが、HAAARD WORKは100点になるとうい意味です。 青年たちはノリョク(努力)とノオリョク(どお力)を区別します。オの数は徐々に多くなる傾向を見せています。かつては多くても5~6個だったのですが、最近は10を超えるものもしばしば見かけます。昨年8月にはノオリョクの適切な「オ」の数は、1,3,6,9個程度だったのですが、2016年1月現在の使用頻度は1,3,5,10,12,15個へと増える様子を見せています。 下の表はGoogleのノオリョクの検索結果に表示されるオの数による検索結果の違いです。(オを検索しれた方の努力に敬意を表して)
どんな数なのか知りたいですか。 数字一桁を1ミリで書いても印刷された長さが23.3キロに達するそうですが、それを書いて確認して戻って来る距離がぴったりマラソンのフルコースの距離です。だから知りたいなどと考えずに、ニュースに出てきたイメージで満足してください。 ノオリョクのオが増えるのも似たような脈絡だと見ることができます。ノオリョクのオの数、オのサイズを強調する社会で努力だけをしていては、役に立たない人間に転落してしまうという話です。 しかし、なぜ既得権層と既成世代は努力せよ!と要求するのでしょうか。青年失業、貧困、結婚と育児まで放棄するn放世代の出現を全部社会問題のせいにしてしまうには韓国社会の負担が大きくなりすぎるからです。 結局、お金の問題なのですが、国や地方自治体が借金をしてこの問題を解決するか、あるいは税金をより多く集めるしかありません。 税金をもっと集めるとなると、その増加分は金持ちや若いときに必死にお金を集めた既成世代から集めることになります。だからすべてを社会問題として扱うことを嫌うのです。私たちは血の汗を流してここまで来たのだから、あなたがたも血の汗を流しなさい。私のものを出せなんて言わないで!というのが努力を強調する既成世代の本音です。 ここで注目すべき部分がひとつあります。先日、ソルジョンでも紹介された話です。JTBCが放映する『ソルジョン』という番組の保守陣営を代表して出てきた論客は庶民の借金帳消しプロジェクトについて最も不満が多いであろう人は、熱心に借金を完済した人だろうと厳しく忠告しました。 正しい言葉ではあります。言葉が見つからなかった進歩側の論客は一生懸命努力して自分の負債を完済した人は素晴らしく、賞賛に値すると言葉を濁しました。 そもそも借金を負うことがない金持ちはそんなことには関心すらありません。彼らの目と耳はよりエレガントなテーマであってこそ傾くことでしょう。彼らにとっては話題にすらならない金の単位なのではないでしょうか。だから似たような人同士が争うのです。 韓国を含めた資本主義社会で金持ちへの増税が議論されてもこっそりと消えていく理由も大同小異です。非常にたくさんのお金を持つ財閥が首に筋を立てる必要すらありません。増税されると税金をより払うであろう中間層が立ち上がるからです。 貧しい高齢者が仕事がなく自宅にいる息子を哀れみながら、集まりで配られた「努力しろ」という旗を持つ姿から、「なぜ若者たちは既成世代の『努力せよ』という言葉にうんざりした反応を見せるのだろうか」という問いに対する答えを見つけることができるでしょう。 |