A. | 地下鉄やバス、列車では高齢者の横暴が特に多く目につきます。気の弱い女子学生はみな、高齢者の近くに行こうともしません。下に紹介する内容も、列車の中で起きたことです。 天安に住む青年が病気になり、ソウルの汝矣島にある病院を予約して、朝早く列車に乗ったそうです。具合が悪いため、座ってすぐに眠り始めました。 ところが、誰かに頭を叩かれて目を覚ましました。60代の中ほどに見える男性が睨みつけながら、理由も告げずに怒り始めました。 「おい、この席からどけ」 青年は呆れかえって「はい?」と聞き返しました。 すると、返ってきた答えはさらに呆れるものでした。 「誰に向かって口答えをしているのか。今、老人が立っているのが見えないのか。今、足が痛いから、どけ」 高齢の男性は青年の服を掴んで引っ張りました。 「ここは、お金を払って乗る指定席です。どうかしたんですか」 「おい、こら。誰を睨みつけているんだ。はやくどけ!」 「座りたいなら、私にお金を払ってから座ってください」 「青二才が、誰に向かって口答えをしているのか」 高齢男性が青年を一発殴ろうとしたときに、幸いにも乗務員が来て高齢者を列車の外へと連れ出しました。 このような醜態を見せる高齢者を「ノスルアチ」と呼ぶ新造語もあります。ノスルアチとはノイン(老人)とピョスルアチ(役人や官吏)の合成語です。歳が多いと、それだけ権利が生じると錯覚して生きる一部の高齢者を皮肉する言葉です。 |