A. | もちろん、2人は豊富な話のネタを生み出す関係にはあります。「国民の初恋missAのペ・スジとイ・ミンホの観相を見るとピッタリの相性だ」と言われたり、「スジが左手の薬指にはめた指輪がイ・ミンホとのカップリングではないのか」だったり、「人々の耳目を避けてロンドンでデートする姿」など、その一挙手一投足はファンたちの関心の対象です。 ところがその日、NAVERリアルタイム検索キーワードに登場したことには内容がありませんでした。SNSの反応は冷ややかなものでした。「NAVERはなんて悪い奴らだ。世論操作に場を貸すなんて」と非難する価値もないという嘲笑が続くと、早朝5時頃には2位に下がり、そして嘘のように消えてしまいました。 朝起きて、歯を磨いて、ご飯を食べて、NAVERを検索した人は、夜明けに起きた騒動を全く知らないことでしょう。ただ眠れないフクロウたちだけが経験した事件でした。 イ・ミンホ(李敏鎬)はある日、寝て起きたらスターになった、そのようなケースに属する芸能人です。だからといって、最初から芸能界と縁がなかったというわけでは決してありません。 パク・ボヨンと一緒にEBS教育放送が制作した青少年ドラマ『秘密の校庭』(2006)やムン・チェウォンと共にSBSドラマ『走れサバ』(2007)などに出演した子役俳優です。
とにかくこの時までイ・ミンホの存在は微々たるものでした。彼の俳優人生にきらびやかな光を投げ入れてくれた作品はKBSが著作権を買ってきて作った『花より男子』です。
日本でも好評を得ることができました。『花より男子』を実写版で作ったアジア3カ国のドラマの中で、イ・ミンホが原作に最も近いキャスティングだったという評でした。 しばらくの間、休息期をとった後、MBCドラマ『個人の趣向』でゲイに誤解される男性の役を引き受け、翌年の2011年にはパク・ミニョンと一緒にSBSドラマ『シティーハンター』に出演し、アクション演技を披露しました。『シティーハンター』は、東京・新宿の裏世界で依頼を受けて仕事を処理する好色漢のスイーパーを描いた北条司の漫画ですね。SBSは漫画の著作権を買い入れましたが、ドラマのあらすじも原作とは全く違い、登場人物のキャラクターも全く別物であるため「なぜ版権を買ったのか?」という疑問がいまだに残っている状態です。 とにかく非常に良いアクション演技で中国でも人気をおさめ、韓流俳優の隊列に合流しました。フィリピンでは、人気がものすごく大きくなり、ビヨンセやマライア・キャリーよりも多くの人波が集まったと言います。 この後、ソン・ジナ作家が書いたSBSファンタジー時代劇『シンイ-信義-』(2012)で若いチェ・ヨン(崔瑩)を演じ、2013年には韓国ドラマでロマンチックコメディの女王と呼ばれるキム・ウンスクの『相続者たち』で財閥の3番目の妻の息子役を務め、同時間帯視聴率1位を占めるのに中心的な役割を果たしました。 去る2015年には初めて『江南1970』という映画で主人公を引き受け、目つきとアクション演技を披露しましたが、残念ながら損益分岐点である観覧客300万人に満たない219万人で幕を下しました。映画では失敗を味わったものの、作品を選ぶ目はそれなりに高いという評価を受けています。 一時、破局説が出回ったりもしましたが、イ・ミンホとペ・スジは1年9カ月目の恋愛を続けるカップルです。 数カ月前にMBC『ラジオスター』に出演した芸能リポーターのパク・スルギは、イ・ミンホについて「投げる言葉ごとに笑って大騒ぎになる。フィードバックが本当に良い」とし、「スジさんと熱愛説が出て残念だった」と話しました。 イ・ミンホは公益判定を受けました。ファンたちはこの点を残念がりました。イ・ミンホはデビュー前、俳優チョン・イルと海に遊びに行き、交通事故に遭って右太ももと膝に鉄心を入れる重傷を負い、『シティーハンター』を撮る時にも交通事故に遭ったのです。交通事故の後遺症で手が震える症状があります。 それにもかかわらず、公益判定に首をかしげるファンたちが多い理由は、 『シティーハンター』、『シンイ-信義-』、『相続者たち』で激しい格闘シーンを見せたからです。一言でそのようなケンカをする場面を演出しながらも、軍隊の訓練は受けられないなんて、ありえないのでは、ということです。公益勤務が終わった後、国から障害者認定を受けた人が格闘シーンを繰り広げることができるのか見てみようという反応もあるほどなので、軍隊は大韓民国の男性芸能人にとってはどうしようもない足かせのようです。 (余談ですが、ここまで紹介した俳優イ・ミンホは1987年生まれの俳優で、KBSドラマ『総理と私』に出演した1993年生まれの俳優イ・ミンホ< 李敏豪 >もいます。賭博、兵役論争を引き起こした歌手Boomの本名もイ・ミンホ< 李敏鎬 >です) |