A. | ユ・スンホの後に続いて国民の弟の代表格となったヨ・ジングは、ユ・スンホと似ているものの、異なる点も非常に多い俳優です。 数少ないまっすぐに育った子役俳優出身という点はそっくりでしょう。ヨ・ジングが俳優としてデビューした時は満8歳、映画『サッド・ムービー』で劇中のオム・ジョンファの息子役を務めました。ユ・スンホが7歳でMBCドラマ『カシコギ』で俳優人生を歩み始めたのだから似たような年代ですね。 ヨ・ジングは、映画でデビューしましたが、以後放送3社の子役を総なめにしました。『イルジメ~一枝梅』、『タチャ イカサマ師』、『ジャイアント』で主人公の子役を独り占めました。ここまではユ・スンホとほぼ同じです。 しかし、2人が漂わせる弟のイメージは完全に違います。ユ・スンホが可愛いながらもどこか惻隠で、抱きしめてあげたくなる母性を誘発する一方で、ヨ・ジングは頼もしいオッパ(お兄さん)のような弟です。 どうして、家の中にもそのような頼もしい息子がいるじゃないですか? ヌナたちは俺が守る。父親が去った空席が目立たないように、家の中の柱の役割をする弟。幼い年齢で小さな両肩に責任をのせたことが気の毒ではあるものの、すべてのことを頼りたい弟。
そして、その年が暮れる前にMBCドラマ『会いたい』を通じて、『太陽を抱いた月』でヨ・ジングに片思いしていたキム・ソヒョンとメロ演技を繰り広げました。すぐに続いてチャン・ジュンファン監督がメガホンを取った映画『ファイ 悪魔に育てられた少年』で、誰かの子役ではなく完全な自身の配役で中学生とは信じられないほどの濃厚な感情とアクションを演技しました。 この映画で「オッパのような弟」ヨ・ジングは、韓国映画界に彗星のように登場したモンスター新人という評価を受けました。現在24歳。ヨ・ジングは、まだ「弟」と呼ばれるのが嫌ではないようです。 国民の弟として始めたため、国民の父になる日までずっと。抱負も大きいです。似ているようで似ていないヨ・ジングとユ・スンホが、アン・ソンギが唯一持つ国民の俳優のタイトルを続けていってほしいです。 ヨ・ジングから虎視眈々と「国民の弟」のタイトルを狙う人は、俳優キム・ミンジェとパク・ボゴムです。 キム・ミンジェはヨ・ジングより1歳、パク・ボゴムは4歳も高いお兄さんでしょう。 兄が弟から「弟」のタイトルを狙うなんて、ちょっと不思議な気もしますね。 tvNドラマ『応答せよ1988』で一気にスターの隊列に上ったパク・ボゴムは、韓国俳優の中でも並外れて善良で優しいイメージを醸し出す外観を持っていますね。軽くたれた目元、整った鼻筋、痩せているようだががっちりとした体つき、端正な口元、明るい笑顔は、持って生まれたものであるため、他の俳優たちは真似をすることができません。
映画のキャラクターがパク・ボゴム自身とあまりにも似ており、上手く没入できた一方で、演技もその分大変だったといいます。重く暗い映画で1人だけ明るいキャラクターであるうえ、そもそも澄んだ目を持っているのだから。『チャイナタウン』の主人公キム・ヘスは、「目がとても澄んでいて、演技するのに大変だから、自分を見つめないで」というお願いまでしたんです。 この映画が公開された後、評壇では毒々しく生きてきたイルヨン(キム・ゴウン扮)が、ソッキョンによって変わる過程が説得力がないという批判がありましたが、観客はパクボゴムの外見が蓋然性だという寸評を下しました。 パク・ボゴムが国民の弟の隊列に合流した理由が推測できますか? 優しいことが余計なお世話になって、悪いことにでもあえばどうしろと、弟の心配に身体がぶるぶる震えた経験があればすぐに理解できるでしょう。 パク・ボゴムに比べて年齢が幼いキム・ミンジェは、まだもう少し見守らなければならない俳優ですね。キム・ミンジェは4年も練習生生活をしていた、歌手志望生だったそうです。そうするうちに本来の歌手はさておき、俳優として芸能界に足を踏み入れました。
キム・ミンジェはある日、放送局でMCカン・ホドンを見て走っていって挨拶をしたといいますね。するとカン・ホドン曰く、 「おお、チン・グ、映画見たぞ」 「あ、はい。私ではありません」 国民の弟のそばで国民の弟を務めるのも容易でないですよね。 |