Q.韓国のプロテスタントは、なぜクィア・カルチャー・フェスティバルを反対するのですか?

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A. 20年前、50人の性的少数者が死ぬ覚悟で(?)自分たちの存在を知らせたクィア祭りが、今は大きなフェスティバルになりました。しかしクィア・カルチャー・フェスティバルには招かれざる客がたくさんいます。招かれざる客はフェスティバルを行う前から憎しみに満ちた眼差しを送っていました。

志願した市民290余人は、4月25日から30日まで南大門(ナムデムン)警察署、鍾路(チョンノ)警察署、ソウル地方警察庁の3カ所に分散して24時間沈黙の時間を過ごしたりもしました。6月1日に開かれるクィア・カルチャー・フェスティバルの集会申告をするためでした。ソウルの世宗大路(セジョンデロ)を通り過ぎて光化門(クァンファムン)を通って鍾路の通りに出て行くパレードの道を死守するには集会申告を先にするのが必須の課題でした。

反同性愛キリスト市民連帯という団体がすでに「『同性愛淫乱クィア・フェスティバル』本部が光化門と世宗路を掌握しようとしました。警察がこれを許可した場合、警察庁長官に責任を問うだろう」と脅した状態なので、フェスティバルが物理的な衝突で汚されないためには、より一層集会申告が必要でした。

幸い20周年行事は約6万人(組織委員会の推算)の市民が参加した中で、盛大に行われました。

性的少数者にとってフェスティバルは、1年に一度だけ行う名節のようなものです。いえ、ヒーリングの時間です。厳しい視線を受けながら、耐えた1年間積み上げられた悲しみと鬱憤を晴らす場です。クィア・カルチャー・フェスティバルに性的少数者だけが参加するのではありません。性的少数者の子供を持つ両親もいて、支持者(アライ)もいます。ただフェスティバルの雰囲気がよくて、見物しに来た市民もいます。お母さんの手を握ってパレードについていく幼い娘もいます。

行進するクィアの隊列が光化門を過ぎていく間、歓声が溢れました。

アメリカ大使館に性的少数者を象徴する横8メートル、縦4メートル大きさの虹旗が掲げられました。保守キリスト教団体は大使館の前で同性愛擁護を中断して旗を撤去しろという、抗議電話をかけて大使館の前で札を持ってデモを行いましたが、大使館に掲げられた虹旗は決して降ろされませんでした。

クィア・カルチャー・フェスティバルの現場を訪ねたハリ―・ハリス駐韓アメリカ大使

ハリー・ハリス(Harry Harris)駐韓米国大使はフェスティバルが開かれるソウル広場に直接、訪ねて虹のブレスレットを渡されたりもしました。*ハリス大使はハンギョレとのインタビューで「アメリカは『私たちはみな平等だ』という原則の下、作られた国なのですべての各個人の人生と自由、そして幸福を追求する権利があるということがはっきりと言える。アメリカは性的少数者に対するすべての種類の暴力を断固として反対する」という所信を表明しました。

* 駐韓米国大使館はアメリカ合衆国最高裁判所が同性結婚を合法化した2015年から韓国で開かれるクィア・カルチャー・フェスティバルに参加してます。

フェスティバルが終わって日常に戻れば突き刺さるように痛い視線が彼らを迎えるでしょう。すでにフェスティバルの期間、道の向かい側では恐ろしい視線が同性愛者を地獄に送っていました。

プロテスタントは、クィア・カルチャー・フェスティバルに対抗して毎年反対集会を開いています。それなりに子孫にいい国を受け継がせるための霊的防波堤の役割を遂行するという名分を掲げています。

クィア反対陣営は集会にカトリック、仏教徒**も参加するそうですが、プロテスタント根本主義者などが主軸です。一部の牧師は大統領府の前の噴水台広場で「差別禁止法」制定に反対する血書糾弾大会を行ったりもしました。それなら、なぜプロテスタントはクィア・カルチャー・フェスティバル、いや性的少数者に対する極度の反感を見せるのでしょうか?

** 曹渓宗(チョゲチョン)社会労働委員会は2017年に開かれたクィア・カルチャー・フェスティバルに公式ブースを設置して、きらびやかなダンスを披露したりもしました。

プロテスタントが表示した理由から聞いてみます。
-同性愛者が多くなれば子供を産めないので、国家社会の未来が危険になる。
-都心で淫らな行為も見せて、汚く見える。
-同性愛者の行動が変態らしい。
-エイズなど性病を拡散する。
-聖書に人間は男と女として作られたし、男と女の役割はそれぞれ違う。
-同性愛は罪悪であるからだ。ソドムが神の怒りを受けて火の海になった理由は住民たちが同性愛犯罪を犯したためだ。

韓国教会同性愛対策委員会の本部長を受け持っている新しいエデン教会ソ・ガンソク牧師は六種類の反対理由を整理しました。
1.同性愛は天性の人権ではない。
2.同性愛は国民保健に必ず害になる。
3.創造秩序から絶対に外れている。
4.美しい未来社会を成し遂げることはできない。
5.法の精神にも合わない。
6.聖書が同性愛を反対して禁止している。

先程、紹介した反感理由とほぼ似ています。
韓国社会の主軸が同性愛者に変わるならば、あくまでも家庭ではありますが、考えてみればぞっとしたことが起こる可能性はあるでしょう。今でも人口が絶壁の状況なのに、急速度で人口が減るので確かに心配です。

しかしそのような理由がすべてでしょうか?
世間では子供に相続、蓄財、姦淫など不正を犯した大型の教会牧師に対する視線をそらすために戦線を性的少数者側に回したと分析したりもします。

「子供が性的少数者であることを知る前に教会に熱心に通って信仰生活をした。子供が性的少数者であることを知った後、性的少数者を嫌悪して、嫌悪を助長する教会を遠ざけることになった」

性的少数者によって教会の信者数が減るならば腹が立つでしょう。だから嫌悪程度をもう少し高め、教会の信者数はもう少し減少させる、このような悪循環がプロテスタント根本主義者に血書を書かせたのかもしれません。
  • Lim, Chul
  • 入力 2019-06-04 00:00:00

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