Q.牛のおならが地球温暖化の主犯ですか?

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A. 問題を1つ出してみましょうか?

地球温暖化の主犯である温室効果ガスの排出を減らすため、個人が実践する行動の中で最も効果が大きいものを選びなさい。
①退勤する時に事務所の電源を忘れずに切る。
②牛肉を食べる代わりに豆からタンパク質を摂取する。
③通勤時に公共交通機関を利用するか、軽自動車に変える。
④家の中の蛇口やシャワーを節水型に交換する。

すでに気づいたかと思いますが正解は②番です。

本当に牛肉を食べないだけで気候変動を防げるでしょうか?

家畜になりながら人間界に強制的に組み込まれながら酷使され、年老いて死ねば肉はもちろん骨や皮まで人間に与える可哀想な牛には気の毒な言葉ですが本当です。

昔のように役用に使われた時は別に問題はなかったです。しかし、今日人間の食卓に上るために大量飼育されるようになり問題が深刻化し始めました。

檻の中に閉じ込められた多くの牛が呼吸しながら噴き出す二酸化炭素、ゲップをしたり、おならをする時に排出されるメタンガスが、地球温暖化の主犯と目されました。牛以外でも、羊、ヤギ、シカ、ガゼル、ラクダ、ノロジカなどの反芻動物は、メタンをかなり多く放出します。反芻を助けるバクテリアがメタンを生成するからです。

野生で走り回って遊ぶ牛が排出するメタンは数年でなくなりますが、大量飼育する牛は量があまりにも多く簡単には消えません。 2009年基準で、全世界で屠畜された牛は約4億頭。*生後2~3年で屠畜されている点を考えると、約10億頭の牛が飼育中だという推定が可能です。

*頭数では鶏520億羽、アヒル26億羽、ウサギ22億羽、豚13億頭、羊(ヤギを含めて)9億頭、七面鳥7億羽に次ぐ4位です。

さらに、牛肉やハンバーガーを主要メニューにしたファーストフード店が世界のいたるところに拡大し、伝統的に牛よりは豚肉を好む中国人たちの味覚も牛肉に移っている傾向を見せており牛肉の生産量、いわば牛の飼育数は増えています。

人の味覚が変わらない限り牛が放出するメタンガスが増えるという話です。

メタンガスは動植物が微生物によって腐敗して発生します。生物によって作られるのでバイオガスと呼ばれています。二酸化炭素とともに温室効果を起こす主犯とされていますが、メタンガスが地球温暖化に及ぼす影響は二酸化炭素より21倍にもなります。

牛一頭が一日に排出するメタンガスの量はおよそ600リットルで、小型車が1年間に出す量とほぼ同じです。

家畜が排出するメタンガスが温暖化の主犯と目されていることから各国政府がこれを低減する努力をしています。バルト海沿岸国のエストニア(Estonia)はすでに2009年から消防鬼税を取り始めており、デンマークも牛と豚を飼育している農家に1頭当たり1年に14万ウォン程度の税金を課しています。

メタンガスの排出が少ない飼料開発やワクチン開発にも莫大な研究費をつぎ込む国も多いです。
牛の飼料に海藻の一種である海草が混ぜて食べさせると、メタンガスを24~58%減らすことができるという研究も出ました。海草が小胃腸のバクテリアがメタンガスを生成するのを防いでくれるということです。

  • カギケノリ(Asparagopsis taxiformis(Delile)Trevisan)

[img3]カギケノリ(Asparagopsis taxiformis(Delile)Trevisan)[img3]

すでに海草を栽培して商業化しようとする動きも出てきています。おならを我慢するために牛が海藻を食べなければならない状況です。

牛が地球温暖化に及ぼす影響は、単にメタンガスに留まりません。

牛を飼育するために地球の肺の役割を果たす熱帯雨林がなくなっているのも問題です。実際、牛肉の輸出大国ブラジルは飼料を供給するためにアマゾンの雨林地帯の多くを畑にしています。

国連の統計によると、凍土を除く全世界の土地の26%が家畜を放牧する牧草地として使われ、全世界の耕作地の33%が家畜を食べさせるための飼料用作物の栽培に使われています。牛肉を冷凍保存して運ぶ過程で温室効果ガスが追加発生するでしょう。

そのため、牛(cattle)が自動車(Car)と森林を破壊する機械のこぎり(Chainsaw)とともに、地球を脅かす3Cに堂々とその名を連ねることになったのです。

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、2018年に人類が将来の気候変動を防げる時間は12年しかないという報告書を公表しています。時計が動いている間にも人々の味覚や食べ物の好みは全く変わりませんでした。

英オックスフォード大学の研究チームは、全世界の人口が100億人に増える2050年、地球の生態環境を維持するためには肉類の消費を1/10に減らさなければならないという報告書を学術誌『Nature』に発表したことがあります。研究チームは特に米国など西欧先進国が牛肉の消費量を90%、牛乳は60%削減しなければならないと指摘しました。

理由は簡単です。米国の国民1人当たりの肉類消費量は年間89.7キロで、バングラデシュに比べて43倍も多いからです。

米国の新政府を率いることになったバイデン大統領が、気候変動枠組条約(UNFCCC)に再加盟すると明らかにしましたが、牛肉をはじめ肉類の消費を減らすために努力を傾けるのか見守る必要があります。
  • Lim, Chul
  • 入力 2021-01-07 00:00:00

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