A. | 韓国で孫の世話をする祖父母が多いですかって? 下の写真は韓国のある建設会社の広告です。おばあさんがぐずぐずしている子どもをおんぶしたままスープを飲む場面です。おばあさんの顔には疲れがにじみ出ています。このような広告まで出るほどなので、孫の面倒を見るおばあさんの姿は簡単に見られる韓国人の日常です。
韓国に孫の面倒を見る祖父母が多いですかって? はい、とても多いです。共働き夫婦が増えるにつれ「黄昏育児」として「あぁ、腰よ」と言うおばあさんたちがだんだん増えています。統計庁の分析によると、祖父母に子どもを預けて働く夫婦が4人に1人の割合です。 2018年育児政策研究所が保健福祉部の依頼で2,533世帯(3,775人)を対象に実施した実態調査でも個人養育を支援する人のうち83.6%は祖父母でした。 経済的な負担もない上に子どもを信じて預けられるというメリットからか、子どもを祖父母の懐に抱かせる親が多いです。子どもに頼まれたら仕方なく孫を引き取ることになります。体力的に大変で時間が奪われても子どもに頼まれたため、しかも目に入れても痛くない孫の面倒を見てほしいというので断ることができないでしょう。 仕方なく孫の世話をすることになっています。 孫の世話をする見返りとして子どもからお金をもらう祖父母もいますが、平均月62万ウォン程度で、ベビーシッターたちがもらう月150万~200万ウォンに比べると1/3にも満たな金額です。しかも、何の代価も受け取れない祖父母の割合は61.4%と、半分をはるかに超えています。 それでもどうしようもないです。 稼ぎに出た子どものために孫の面倒を見ないといけません。親としては当然のことではないですか。 孫の養育を担当している祖父母のうち、56.8%は母方の祖母、38.8%は父方の祖母で、大半が母方の祖母です。子どもを育て終えて一息ついたと思ったら、また子どもを育てなければならなくなるわけです。韓国の母親たちは、一生育児から逃れられない運命のようです。 祖母に子どもを預ける家庭の90.2%は共働き家庭です。子どもの年齢は生後13~24か月が26.8%と最も多く、生後12か月以下が20.4%、祖母に預ける理由は「他人に任せるのが不安だから」という返答が32.2%と最も多く、仕事を続けたいからという理由が31.6%でした。 育児政策研究所の実態調査によると共働きの夫婦が子どもを産んだ後に育児休暇を終えて職場に復帰する頃、他人に任せるのが不安で子どもの祖母に助けを求める姿が描かれています。 ところで、どうして孫の世話をする祖父母の中で母方の祖母が一番多いのでしょうか。 子どもを預けるお母さんにとっては、距離感のあるお姑さんよりは気楽な実家のお母さんがいいからです。遺伝学的にも祖母にとって娘が産んだ孫たちは自分の血筋であることが確実なため、孫たちを一番可愛がるようになると言います。(私がお腹を痛めて産んだ娘がお腹を痛めて産んだ大切な我が子たち…) そのためか、孫たちも祖父母の中で母方の祖母に最も親しみを感じる傾向が強いと言います。とにかく、このような理由から母方の祖母たちは背筋を伸ばすことも大変なんです。 |