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コラム > 韓国の辛いラーメン...米国人を魅了
韓国の辛い味のラーメンが米国で人気を集めている。
24日、韓国農水産食品流通公社(aT)の「グローバル辛味食品報告書」によると、農心(ノンシム)と三養食品(サミャンシクプム)など、国内メーカーが製造する辛い味のラーメンが米国市場でのシェアを拡大している。これまでは現地に居住する韓国人社会を中心に販売が行われたが、徐々に地元の人々の味覚までを掌握している。
農心の代表製品である「辛ラーメン」は米州地域の売上高が2015年の6000万ドル(約683億ウォン)から翌2016年は6500万ドル、昨年は7600万ドルへと着実に成長している。
昨年は地元の大型流通チャネルの「ウォルマート」と「コストコ」であげた売上げが、前年比で25%も増加した。農心は昨年6月、ウォルマート4692ヶ所の全店に辛ラーメンを卸した。米国のウォルマート全店で販売される最初の韓国食品という記録を立てた。米国のラーメン市場は日本の企業がシェア70%を占めるほど、圧倒的な影響力を占めている。農心は市場シェア15%で3位だ。農心の関係者は「10年前まで米国市場のシェアは2%に過ぎなかった」とし、「最近は急速に日本製ラーメンを追い抜いている」と述べた。
農心のプレミアム製品である「辛ラーメンブラック」は、世界初の無人店舗である米国「Amazon Go」で販売されている唯一の袋ラーメンだ。
三養食品の「プルダンミョン」シリーズも、辛味愛好家の間で口コミで広がって成長を見せた。「プルダク焼きそば」の米州地域の輸出額は、2016年の84億ウォンから昨年は156億ウォンに大幅に増加した。今年は4月の時点ですでに82億ウォンを売り上げた。
辛ラーメンが輸出親孝行役を果たすことで、韓国産麺類の米国輸出も翼をつけた。 2016年の7100万ドルで、昨年は8000万ドルに増加した。この期間のラーメン輸出実績は3600万ドルから4100万ドルに増えた。麺類全体の輸出が11.8%増加している間にラーメンの輸出は15.5%増加して、辛ラーメンの底力を見せた。 aTは韓国の辛味食品が独特の風味で米国の消費者にアピールできる要素を備えていると分析した。またK-POPとKフードなどの韓国文化が人気を呼び、広報の機会も増えていると評価した。