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ビューティー > スキンケア

食べてきれいになる?インナービューティーの真実

    「塗らないで、体に譲歩してください」

    最近、外的な美しさは身体内部の健康から始まるというインナービューティー(Inner Beauty)が脚光を浴びている。

    これ以上塗る化粧品にとどまらず、食習慣や生活習慣の改善はもちろん「食べる化粧品」で体内の健康を整えて皮膚自体の免疫力と活性度を高めようというものである。アメリカやヨーロッパをはじめ隣国の日本では早くから健康機能食品に分類されたインナービューティ製品が確実な産業領域を構築してきた。特にインナービューティー強国である日本の場合、国内市場の約15倍の産業規模を持っている。

    胎動期を過ぎたばかりの国内市場の成長の勢いも目立つ。去る2009年50億ウォンに過ぎなかったインナービューティー市場は2011年1500億ウォン台に成長しており、今年は3000億規模の市場を形成することと推定される。特に境界が曖昧で塗る化粧品に比べて顧客ロイヤルティが高くなるだろうという判断のもとに化粧品会社はもちろん、製薬会社と多数の食品メーカーまで合流し競争的に新製品を出している。

    健康補助食品として分類されるインナービューティーの製品は一般的な栄養補助剤やビタミン剤が全体的な栄養バランスに焦点を合わせるのとは異なり、人体に必要な栄養素のうち、皮膚に有効な成分で集中構成されている。国内で販売されているインナービューティー製品は初期には老化防止剤の役割をする抗酸化因子や皮膚の真皮層に弾力を与えるコラーゲン、水分補給に役立つヒアルロン酸、腸の健康に役立つ乳酸菌などを原料とする製品が主をなした。

    しかし、最近になって企業のR&D成果が具体化され、美白やスリミング、しわの改善など様々な分野に拡大する傾向にある。

    化粧品No!健康補助食品Yes!効能は?

    「塗る化粧品」のパラダイムに慣れている国内の消費者の立場では、インナービューティーの製品の効能に疑問を持たざるをえない。

    韓国保健産業振興院ビューティー化粧品事業チームのファン・スンウクチーム長は、「インナービューティーの製品は体内に吸収される時間が短く、塗る化粧品に比べ直接的な効果を得ることもできる」とし「ただ、長期的な効能を得るためには連続的な摂取が不可欠だ」と明らかにした。

    とある業界専門家は「表皮、真皮、​​皮下層で構成された皮膚は表皮だけでも7つの層があり、いくら高級化粧品を使っても肌の奥まで有効成分が到達するには限界がある」とし、「特にコラーゲンやヒアルロン酸の場合、粒子が大きく皮膚の障壁を突き抜けて吸収されにくく、食品から摂取すれば皮下層まで有効成分が伝達され大きな効果を得ることができる」と明らかにした。多くの専門家は少なくとも28日から最長3ヶ月の間、連続的に食べなければインナービューティ製品の効能を確認することはできないと指摘した。

    食品の形で摂取するインナービューティー製品の特性上、付随的な生理作用や副作用などを心配する消費者も多い。ファンチーム長はこれについて、「現在、市場で販売されるほとんどのインナービューティーの製品は健康補助食品として分類され人体の構成成分や食品成分で作られ、食薬庁の検査を経る」とし、「特別な薬理学的作用をするものではなく副作用を大きく心配する必要はない」と述べた。

    問題は、含有成分や製造元が正しく表示されない正体不明の製品も流通しているという点である。インナービューティという概念が新しいパラダイムとして浮上し明確に定義されない中で精密な実態検討や規制管理が行われていないのが実情である。

    したがってインナービューティーの製品を購入する前に1次的に食品医薬品安全処の承認を受けた製品であるかどうかを必ず確認しなければならない。また特定の成分にアレルギー反応を起こす人や過剰摂取した場合に健康補助食品はむしろ健康を害する可能性があり注意が必要である。

    一日の推奨摂取量は必ず遵守し、インナービューティー製品が個々の体質的な特性とコンディションなどにより体に合わない可能性があるため、特別な生理作用が起きたりアレルギーがある場合は専門家に相談することが望ましい。

  • Luxmen_パク・ジフン記者 | 入力 2013-12-12 14:10:48