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カカオ、駐車場サービスを拡張…イージス資産運用と手を組む

  • 国内最大のモビリティプラットフォーム「カカオT」をサービスするカカオモビリティ(kakaomobility)は駐車場部門の新設法人を作り、イージス資産運用(IGIS ASSET MANAGEMENT)が戦略的パートナーのかたちで投資に乗り出す。上場を控えて企業価値の向上に力を入れている両社間の協業であることから注目される。

    5日の投資銀行(IB)業界によると、カカオモビリティは今年の第3四半期中に駐車場部門新設法人の発足を目指し、イージス資産運用のベンチャーキャピタル(VC)であるイージス投資パートナーズと手を組んだ。カカオモビリティではパーキングスクエア(Parking Square)、AJパーク(AJPARK)、GSパーク24(GSPark24)など、既存の駐車場運営企業の専門家らが大挙スカウトされた「駐車場チーム」を分離(スピンオフ)して新設法人とし、イージス投資パートナーズは新設法人に戦略的パートナーとして投資する構造だ。

    カカオモビリティ側は「現在イージス投資パートナーズのほかに複数のパートナーと、駐車場新設法人の発足について協力を議論している」とし、「まだ新設法人名は確定していない」と明らかにした。カカオモビリティがイージス資産運用と手を組んだ理由は、これまで運営中の駐車サービス「カカオパーキング」の事業基盤を広げるためだ。今後はカーシェアリングサービスや電気自動車の充電サービスなど、未来モビリティの生態系で「オフラインプラットフォーム」を統合管理するという方針だ。

    カカオモビリティは最近、イージス資産運用の運営する首都圏のビル駐車場10ヶ所に対する運営入札に参加し、運営権を獲得したことがある。現在、イージス資産運用は乙支路シグネチャータワーと明洞ヌンスクエア、ザピナクル江南など、首都圏の主要なオフィス・商業用不動産ビル内の駐車場を管理している。

    両社間の協力を契機にして、カカオモビリティの駐車場サービス部門の拡張も続く見通しだ。カカオモビリティは2016年に駐車場検索予約サービス「パークヒア」の運営会社「パーキング・スクエア(現カカオパーキング)」を買収し、「カカオT駐車サービス」を開始した。 2017年5月にカカオモビリティが発足し、パーキング・スクエアはカカオモビリティの子会社として吸収され、同年10月にカカオTアプリのリリースと同時に近くの駐車場を探す「カカオT駐車サービス」もリリースした。今年1月には駐車場・バレーパーキングの管理ソリューションを提供するスタートアップ「マイバレー(MY VALET)」の株式すべてを約70億ウォンで買収し、バレーパーキング事業にも進出した。

    現在カカオTアプリの会員数は2600万人で、月間利用者数(MAU)は800万人、提携駐車場の数は総1600ヶ所に達する。一日にカカオT駐車を利用して駐車場を行き来する車両は8万台だ。今年、カカオパーキングはエバーランドとコエックスの駐車場委託運営会社に選定されるなど、年間売上げ500億ウォン以上を達成するだろうと期待されている。

    イージス資産運用にとってもカカオモビリティとの協力は新事業進出のための契機となりうる。イージス資産運用の子会社VCインベストメントは昨年9月、プロップテック(不動産とITを融合したサービス)企業とベンチャー投資、バイアウト、グロスキャピタル、構造調整などの企業投資に注力するためにイージス投資パートナーズに社名を変えた。一方、カカオモビリティは翌年の有価証券市場(コスピ)上場を検討している。
    • カカオパーキングの概要

  • 毎日経済 | アン・ガプソン記者/カン・ウソク記者 | 入力 2021-07-05 19:57:08