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外食業界に韓国料理の風を起こしたCJ、秘訣は農家の共生

    CJグループが外食業界に追い立てた韓国料理熱風が冷めることを知らない。消費者の健康な「食膳」に対する関心と、CJグループが掲げた「農家の共生」という話頭がかみ合わさって、外食業界に新鮮な風を呼び起こす姿だ。

    30日、外食業界によると、CJグループ系列会社であるCJフードビルは、昨年7月、韓国料理ビュッフェ店「ケジョルパプサン(季節食膳)」を初めてオープンして以来、1年ぶりに5号店まで開店するのに成功した。現在5つの売り場の累積顧客数が104万人に達するほど人気集めの真っ最中だ。

    CJフードビルの関係者は「週末にはもちろん、平日の予約を別途していなければ、数時間待たなければならない場合が多く、韓国料理の人気を体感している」と伝えた。外食業界の低迷にも関わらず、健康な食べ物に対する顧客の高い関心が反映されたものと解釈される。

    特に「農家の共生」というブランドコンセプトもやはり、消費者の足を動かす要素として挙げられる。ケジョルパプサンは、「韓国の農夫の汗と真心を大切にし、その心を交わす健康な韓国料理ブランド」を指向する。最近農家の共生に関心を傾けているCJグループのイ・ミギョン副会長の支持がこのようなブランド誕生の基礎になったことが分かった。

    この関係者は、「ケジョルパプサンは農家と共生することを哲学に、顧客に韓国料理の魅力と大切さを知らせるための目的が大きい」とし、「一時的に『見せる』ためのブランド概念ではなく、着実に韓国の農産物を用いて販路開拓に困難を経験する農家を助けるという趣旨が(顧客に)真正性あるように近づいたようだ」と述べた。

    実際に、ケジョルパプサンでは1号店を開店して以来、産地の旬の食材料をずっと使用している。現在まで披露した旬のメニューだけでも108種に達するほどあ。1カ月に1回ずつは必ず旬の新メニューを紹介するために精魂を込めるとCJフードビル側は説明した。

    CJフードビルが韓国の農産物を活用するために手を組んだ所は、韓国ベンチャー農業大学だ。この大学は、韓国農業の新しい土台を定着させるために2001年に設立された。農家ひとりひとりの創造性と競争力を強化する教育を主に担当している。CJフードビルの関係者は「韓国ベンチャー農業大学で供給する食材を使用して、競争力のある農家を育成している」とし、「これを通じて顧客には高品質の食材料で作った食べ物を提供している」と説明した。

    ケジョルパプサンでは、売り場の入口ごとに「ケジョルチャント(季節市場)」というコーナーを設け、農民が育てた農畜産加工食品を直接取引きすることができるようにした。これもやはり100%韓国ベンチャー農業大学出身の農民の収穫物で取引きされている。CJフードビルはケジョルチャントの人気に力づけられて、ケジョルチャントで売る農水産物をインターネットで容易に購入することができるようにオンラインシステムを構築するという計画だ。

    業界内外では、ケジョルパプサンで繰り広げられる分かち合いキャンペーンも農家の共生のための方策として注目している。

    去る3月から実施した分かち合いキャンペーンの運営方式は、参加を希望する顧客にキャンペーンスタンプカードを発給することから始める。該当顧客が食べ物を残さなかったときごとに成功スタンプ1個を贈呈する形で、10個のスタンプを完成させた場合、顧客の名前で韓国ベンチャー農業大学の発展基金に1000ウォンずつを寄付することになる。

    CJフードビルの関係者は、「顧客は食べ物を残さないことで、環境保護の意識が鼓吹され、また、自身の名前で農家を後援することで食材料の生産地と生産者に対する関心を共に育てることができる」とし、「このようにケジョルパプサンでは韓国の土地で育った健康な農産物を活用して、農家と共生できるように絶えず努力すること」と述べた。
  • 毎経ドットコム_バン・ヨンドク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-09-30 17:16:59