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LG電子の電装事業、黒字転換か…車載インフォテインメント市場が成長


    コネクテッドカーの核心であるカーインフォテインメント市場が急成長を予告して、未来成長動力として電装産業に目を付けたLG電子電装事業の黒字転換が可視圏に入った。 LG電子は海外の自動車メーカーとの積極的な協力強化と、関連企業の買収・合併(M&A)を通じて電装事業を積極的に育成している。

    コネクテッド・カーは情報通信技術と接続して双方向のコミュニケーションが可能な車両で、「車輪情報技術(IT)機器」とも呼ばれる。最近、電気自動車と自律走行車の普及が拡大し、世界の主要自動車メーカーは運転者が走行情報と同時に、多様な領域のメディアコンテンツを車両内で楽しめるインフォテインメント(infotainment)システムの開発に集中している。

    5日の業界によると、LG電子のインフォテインメント事業を担当するVS事業本部は、2013年の立ち上げ(当時VC事業本部)以後は海外事業を継続的に強化しながら、現在は世界20ヶ所の地域事務所を運営している。欧州や北米および中国などの主要拠点に位置した地域事務所は、現地の完成車メーカーとの協力を通じた技術開発と受注に集中している。

    これはITが急速に進化しつつ自動車産業の流れを変えているなかで、電気自動車と自律走行車産業が見込みよりもすばやく成長しているからだ。しだいに高いレベルの自律走行技術が実現して、運転者と乗員のためのインフォテインメント・プラットフォームの重要性が高まっている。

    市場調査機関「マーケットスタディレポート」が最近発刊した報告書によると、2020年は250億ドル(約29兆7000億ウォン)だった自動車インフォテインメントの世界市場の規模は、今年から2027年まで年平均で成長率8%を記録し、2027年には428億5000万ドル(約50兆9000億ウォン)まで成長すると予想される。

    この報告書は韓国と中国そして日本を含むアジア地域が2020年に最大のシェアを占め、2021年から2027年までは10.2%の年平均成長率を記録し、世界市場を上回る成長を続けるだろうと分析した。このような成長は、アジア地域の所得水準が向上しつつ自動車需要が増加するにつれて、完成車の販売台数が増加しているからだ。このような傾向に合わせて、LG電子の足取りも速くなっている。

    特に具光謨(ク・グァンモ)LG会長が2018年に就任した後、電装事業を将来のコア事業分野として定義し、LG電子は相次いでインフォテインメント事業に果敢に投資している。

    LG電子は先月23日、イスラエルの自動車サイバーセキュリティ分野の専門企業であるCybellum(サイベラム)社の株式63.9%を確保する契約を締結した。サイベラムの買収は、LG電子のM&A投資額のうちで3番目に大きいが、インフォテイメント機能が高度化しつつ、サイバーセキュリティ分野は核心競争力として注目されているからだ。

    またLG電子は去る3月、スイスのソフトウェア企業Luxoft(ルクソフト)と手を組んで、合弁会社であるアルート(Allout)を発足させた。アルートはLG電子の車載インフォテインメントプラットフォーム「ウェブOSオート(web OS Auto)」を基盤に、デジタルコックピットやシートエンターテイメント、乗用車呼び出しシステムなどを商品化して新事業の機会を発掘する役割を担った。

    LG電子はインフォテインメント分野での車両とインターネットを接続して「脳」の役割を果たすテレマティクス市場でも、今年は独コンチネンタルと1位の座をめぐって熾烈な競争を繰り広げている。業界によるとテレマティクス市場でのLG電子は、今年の上半期は世界市場シェアが24.8%で、前年同期比で9.2%ポイント増加した。 LG電子は昨年コンチネンタルに差し出したシェア1位の座を、今年は取り戻すことができると期待している。

    シェアの追加確保のために、LG電子は海外企業との協力を強化している。 LG電子は現在、テレマティクス技術力を前面に出して、米クアルコムと協力して高速・超低遅延の利点を備えた自律走行車の核心部品である「5Gコネクテッドカープラットフォーム」を開発している。

    これによって証券業界と電子業界では、LG電子VS事業本部は下半期に初の営業利益黒字を記録するだろうと予想している。 LG電子VS事業本部は第2四半期に1032億ウォンの赤字を記録して、前年同期比での赤字幅を1015億ウォン減らした。この期間の売上高は106.5%増の1兆8847億ウォンを記録している。
  • 毎日経済 | パク・チェヨン記者 | 入力 2021-10-05 19:09:57