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現代ロテム、カナダでトラム事業の優先交渉対象に

    • 現代ロテムが製作してトルコに輸出したトラム。 [写真提供=現代ロテム]



    現代ロテムはカナダで2000億ウォン規模のトラム事業優先交渉対象者に選ばれた。国内では低価格入札の慣行で事業参加が難しくなったことから、海外市場の開拓に死活をかける姿だ。

    12日の業界によると、現代ロテムはカナダのエドモントン市政府から「エドモントンバレーラインウエストトラム納品事業」の優先交渉対象者に選ばれた。事業規模は約2246億ウォンで、昨年の現代ロテムの売上げ(2兆7853億ウォン)の8%に達する規模だ。

    現代ロテムは今回、独Siemens(シーメンス)やスペインのCAF(カフ)グループ、加Bombardier(ボンバルディア)などと受注競争を繰り広げた。最終事業者に選ばれれば年内に契約を締結した後、早ければ2025年からトラムを納品すると予想される。

    業界は独シーメンスや西カフグループなどと争って、競争相手を抜いて優先交渉対象者に上がっただけに最終落札を期待している。カナダのバレーラインウエスト事業は今年着工し、5年後に10以上の駅舎を新設するプロジェクトだ。

    特に今回の優先交渉対象者の選定は、現代ロテムが国内で事業実績を積み重ねられなかった状況でなされた凱歌だ。次世代交通手段として注目されているトラム分野は、競合他社のあいだの競争が熾烈なだけに、海外市場進出のためには国内で積み上げた実績が必須だ。しかし国内では車両購入に割り当てられた金額が非常に低く、事業を請け負っても無条件に損害をこうむる仕組みだ。

    去る7月に国内で進められた「ウィレ線トラム車両10編成購入事業」が代表的だ。 9月までにこの事業には国内のどの企業も参加しなかったために流札された。車両の購入に策定された金額は1列車あたり約38億ウォンだが、製作会社の立場では初期開発費と試験費などを含めるとこの金額では利益を残すことができないからだ。
  • 毎日経済 | ウォン・ホソプ記者 | 入力 2021-11-12 19:58:22