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韓コーロン、エポキシ樹脂が「大当たり」…IT機器の高級化で


    • 去る22日、コーロンインダストリーの金泉第2工場で所属研究員がエポキシ樹脂製品に異物が入っていないかを確認している。 [写真提供=コーロンインダストリー]


    「今年はエポキシ樹脂の生産量が昨年よりも40%以上増加しました。生産・売上・利益ともに最大値を記録し、世界市場の拡大にさらにスピードを上げる予定です」

    去る22日、金泉市(きむちょんし)のコーロンインダストリー金泉第2工場で会ったイ・ホギュ工場長(常務)はこのように自信を表わした。

    エポキシ樹脂とは一種の接着剤だ。特殊エポキシ樹脂は熱と電気をよく遮断する特徴を最大限に生かして、スマートフォンとノートパソコンやタブレットPCなどの情報技術(IT)製品に主に使われる。金泉第2工場は約5万7200平方メートル規模で、特殊エポキシ樹脂と中間材であるフェノール樹脂を生産する。 1989年からフェノール樹脂を主力に生産したが、2011年にエポキシ樹脂工場を建設し、2018年には追加で増設した。世界的な需要の増加で、昨年は3万5000トンだったエポキシ樹脂の生産量は、今年は5万トンに達する見通しだ。現在、追加の増設も検討している。

    工場の配管構造や反応炉などは技術力と直結するために、外部者の出入りは禁止される。金泉第2工場がメディアに公開されたのは今回が初めてだ。この日に訪れた金泉第2工場には樹脂生産に必要な各種原料が大規模なドラム缶に盛られて、配管によって工場内部につながっている。

    最近はIT製品の需要が増えて、特殊エポキシ樹脂の需要も増加する傾向にある。小さいが高性能の電子製品を作るためには基板を積み重ねて、さらに多くの層を持つ回路を実装しなければならないからだ。

    コーロンインダストリーはこの過程で積層基板から発生する問題である熱や電場などを解決できる特殊エポキシ樹脂を開発し、中国と日本などの企業からラブコールを受けている。コーロンのファン・グァンチュン首席研究員は「7年前から技術開発の流れを読んであらかじめ開発した」とし、「韓国だけでなく、中国と日本の顧客社で新規製品を開発する際に共同開発を提案するケースが多くなった」と語った。

    コーロンインダストリーはエポキシ樹脂の中間材であるフェノールも直接作って相乗効果を出している。フェノール構造を直接設計し、顧客社が要求する物性を備えた製品を生産する方式だ。イ・ホギュ工場長は「競争社で同じようにやろうとしたが、大多数が失敗した」とし、「30年ほど累積した方法で、高付加価値(スペシャルティ)製品を作り出している」と語った。
  • 毎日経済 | 金泉=イ・チュッポク記者 | 入力 2021-11-23 17:15:24