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LS電線、1年目の工場「100%稼働」…台湾へ出荷


    • LS電線東海工場の職員が超高圧海底ケーブルを台湾に行く運搬船に船積みしている。 [ハン・ジュヒョン記者]



    3本のケーブル線が結合された40センチメートルの太さの超高圧交流(AC)3芯(Ccre)海底ケーブルが、垂直連合機からずるずると出てくる。最後の工程である外裝まで終えた数十キロメートルの長さのケーブルが、「ターンテーブル」の一番下からきっちりと巻かれる。

    慶尚北道の亀尾(くみ)事業場から「細線(導体筋を2ミリの太さに細くする作業)」まで終わった銅線が入荷してから1ヶ月ぶりだ。生産量全体の約70%を占める220キロボルト海底ケーブルの行き先はすべて台湾だ。

    ここはLS電線の主力商品である超高圧海底ケーブルを生産する江原道の東海事業場だ。最近、LSグループの人事でク・ボンギュ副社長が新しい最高経営者(CEO)として赴任した直後の29日、LS電線の海外成功神話を書き続けている東海事業所を訪れた。

    3つの工場で構成された事業場には、2つの1万トン規模のターンテーブルを含む数十のターンテーブルが内外に保管されている。これらすべての生産ラインが100%以上稼働中だ。LS電線のオ・マンシク海底生産チーム次長は、「ここ1年のあいだ工場稼働率は100%を超え、今年だけで新規に技能職を約50人採用した」と語る。

    同時に生産能力を今よりも1.5倍増やすために、3万1000平方メートル規模の4番目の工場設立が10月に始まった。 2023年4月に完工する予定の第4棟には、垂直連続押出しシステムが適用された、60階以上の高さの超高層電力ケーブル生産タワー(VCVタワー)も建てられる。

    2009年に竣工した東海工場が最近最も忙しく稼働するのは、LS電線が台湾で起こしたプロジェクトへの独占供給という「事故?」のためだ。

    原子力から風力発電にエネルギー転換を進めている台湾では、15GW(ギガワット)規模の海上風力団地の開発が盛んだ。 2035年までに5年単位で、3回にわたってプロジェクトを進行中だ。発電量で見ると毎年原発1基を作るのと同じ超大型事業だが、この事業の最初のプロジェクトに入る超高圧海底ケーブルを、LS電線がすべて請け負った。

    現在まで8千億ウォン規模であり、1千億ウォンの追加契約の可能性も高いと伝えられた。受注したケーブルの長さだけでも700キロに達する。このことから昨年6月の初出荷以来、休みなく出荷が行われている。長さが数十から数百キロの海底ケーブルは陸上輸送が不可能で、工場の道をわたって東海港に停泊した船に巻き付けて積載する。

    世界1位の企業デンマークのØrsted (オーステッド)をはじめとする、海外海上風力発電企業がLS電線の海底ケーブルを選んだ理由は何だろうか。

    LS電線のファン・ジョンウク海底海外営業チーム部長は「2012年に英ウェスターモスト・ラフ海上風力発電団地へのケーブル供給契約以後、海外の大手企業の評価が確実に変わった」と説明した。そして同氏は「以後は同じ電力量のケーブルをより圧縮的でありながら安価に供給できる技術を保有することになり、台湾の第1次プロジェクトの独占という成果まで得られるようになった」と付け加えた。また、船にケーブルを移す費用は1日5千万ウォンだが、韓国は台湾に近いので価格競争力を持つことができた。

    VCVタワーの建設を通じて、LS電線は今よりも構造と性能の面で改善された超高圧直流(DC)海底ケーブルを生産する計画だ。

    国家間の電力接続に特化した商品をポートフォリオに追加することで、2030年までになんと30ギガワット規模の海上風力発電団地を建てる予定の米国市場攻略に乗り出すという方針だ。 LS電線が目を向けている米国の輸出市場は、台湾の2倍の規模と予想される。
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  • 毎日経済 | 東海=イ・ユソプ記者 | 入力 2021-11-30 17:30:51