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LGエネルギーソリューション、充電時間の短縮に乗り出す

  • 「Kバッテリー」の代表走者であるLGエネルギーソリューションは、技術革新を通じて電気自動車用バッテリーの充電時間短縮に乗り出す。独ポルシェ「Tycan(タイカン)」などの「億台」価格の最高級電気自動車にのみ適用された技術を、普及型の電気自動車にも適用するという意味だ。

    8日の業界によるとLGエネルギーソリューションは今後、走行距離500キロメートル以上の第3世代電気自動車に、20分以内に急速充電が可能なバッテリーを供給する計画だ。このために2018~2019年に世界で初めて商用化に成功した、シリコン陰極材とダブルレイヤーコーティング技術を融合する予定だ。これらのバッテリー技術は現在まで、ポルシェ製タイカンにのみ適用されていることが分かった。

    LGエネルギーソリューションは、バッテリーの4大素材の一つである陰極材の開発に長いあいだ集中してきた。陰極材は充電時に陽極から出た電子を受け入れる役割を果たす素材で、バッテリーの充電速度に直接影響を及ぼす。

    陰極材を作るには陰極活物質(黒鉛)がうまく付着するように、バインダーなどの他の物質を混ぜて銅箔に平らにコーティングしなければならない。過去にはコーティング後の乾燥過程で絶縁体であるバインダーが一か所に偏って、電子の流れを妨げてしまって充填時間が長くなるという問題があった。

    LGエネルギーソリューションは2種類の電極スラリーを集電体の銅箔に同時コーティングする「ダブルレイヤーコーティング(DLD)」技術でこの問題を解決した。この技術によってバッテリーセルの抵抗特性が向上するにともない、充電時間の向上などの電池性能が全体的に向上する効果が期待される。

    またLGエネルギーソリューションは既存のグラファイト陰極材にシリコン素材を添加した「シリコン陰極材」を通じて充電時間を改善し、バッテリー容量を増やすという計画も立てた。業界では従来の黒鉛で構成された陰極材にシリコン素材を添加すると、最大で10倍以上に電池容量が大きくなると期待している。
  • 毎日経済 | イ・チュッポク記者 | 入力 2022-02-08 19:24:47