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SKエネルギー、燃料電池で電気自動車を充電
「SKエネルギースーパーステーション」
9日、SKエネルギーのパクミガソリンスタンドで開かれた「エネルギースーパーステーション」開所式に、（左から）キム・ソンボク水素融合アライアンス団長、チョン・ドンチェ大韓石油協会会長、パク・キヨン産業通商資源部第2次官、オ・ジョンフンSKエネルギーP&M CIC代表、ユ・ヨンシク ソウル市気候環境本部長が出席した。[写真提供＝SKエネルギー]
SKエネルギーはガソリンスタンドで太陽光発電・燃料電池などのエコ電気を生産し、電気自動車の充電に使えるようにする「エネルギースーパーステーション」で炭素削減の加速化に乗り出す。 SKエネルギーは安全性の立証と規制改善の速度に合わせ、今後は全国にエネルギースーパーステーションを3千カ所まで増やすという計画だ。
SKエネルギーと産業通商資源部およびソウル市は9日、ソウル市矜川区にあるSKパクミガソリンスタンド（写真）で第1号エネルギースーパーステーションの開所式を開いたと明らかにした。
エネルギースーパーステーションとは既存のガソリンスタンドや液化石油ガス（LPG）スタンドに、太陽光発電と燃料電池などの分散エネルギー設備や電気自動車用充電器などを設置したスタンドをいう。今回の第1号エネルギースーパーステーションには20.6kW（キロワット）規模の太陽光発電設備と、300キロワット規模の燃料電池発電設備が設置される。これらによって生産された電気は、超急速（350キロワット）と急速（200キロワット）の2種類の電気自動車用充電器に供給する予定だ。現行法上は発電事業者は韓国電力に電気を販売しなければならず、消費者に直接供給することができない。
SKエネルギーはエネルギースーパーステーションが電気自動車の増加傾向による充電需要を満たすだろうと見ている。ソウル市によると、昨年のソウル市内の電気自動車の新規登録台数は4万564台で、前年比で73％増えた。
エネルギースーパーステーションは化石燃料を基盤にしたガソリンスタンドとLPGスタンドの供給業者にも代案として作用する見通しだ。韓国ガソリンスタンド協会によると、昨年の国内ガソリンスタンドは計1万1160店で、2017年（1万1777店）以降は着実に減少し続けている。エネルギー経済研究院は2040年までに8千ヶ所以上のガソリンスタンドが市場から消えるだろうと推定した。
エネルギースーパーステーションはガソリンスタンドの廃業費用はもちろん、追加の敷地確保の費用も下げることができて効果的だ。業界では経営難で廃業するガソリンスタンドは施設物の除去費用と土壌汚染浄化など、原状復旧費用として最低でも1億ウォン以上を負担しなければならないと見ている。
今回のエネルギースーパーステーションは、SKエネルギーと産業部・消防庁・ソウル市などが参加した民官協力モデルにあげられる。既存の危険物安全管理法によると、ガソリンスタンド内の燃料電池の設置は火災の危険で禁止されている。このことから、SKエネルギーは昨年5月に規制サンドボックスを通じて、「ガソリンスタンド燃料電池」に対する実証特例承認を受けた。 SKエネルギーは今後2年のあいだ、実証事業を進める。安全性立証と規制改善を通じて、全国に約3千ヶ所のエネルギースーパーステーションを拡大構築する予定だ。
SKエネルギーの関係者は「ガソリンスタンドはエネルギー需要が集中する都心に位置しており、電気自動車と水素車の充填インフラの設置に最も適した場所」だとし、「車両の充電と新再生エネルギー発電まで可能な複合ステーションに進化したエネルギースーパーステーションは、炭素中立の実現を最も早くリードすることができるエネルギー転換モデルになるだろう」と語った。
ソウル市はSKエネルギーと協業し、ソウル市内100カ所にこのようなエネルギースーパーステーションを設置するという計画も出した。ソウル市の関係者は「既存のガソリンスタンドはもちろん、LPGスタンドにもシステムを導入することが目標だ」と語った。一方、ソウル市は職住近接性が落ちて充電時間にともなう不便が発生する可能性があるという指摘に対し、自動車の洗車施設やカフェに休憩スペースなどを併設して不便を最小化すると明らかにした。- 毎日経済 | イ・チュッポク記者／パク・ジェワン記者 | 入力 2022-02-09 17:12:13
