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LGディスプレイ、OLEDで「世界1位」奪還…中BOE抜く


    中国の情報技術(IT)電子関連の各企業が液晶表示装置(LCD)の低価格物量攻勢で掌握してきたテレビ用ディスプレイ市場で、韓国企業が有機発光ダイオード(OLED)パネルを前面に出して世界1位を奪還した。

    21日の市場調査機関オムディアによると、LGディスプレイの昨年第4四半期のテレビ向けディスプレイの売上げは約1兆8千億ウォンで、市場シェア23.8%を記録した。昨年第1~第3四半期に中国BOEに1位の席を差し出してから3四半期ぶりに1位を取り戻したわけだ。 BOEは昨年の第4四半期は市場シェア20.6%を占め、2位に上がった。オムディアは今年もLGディスプレイが年間シェア23.9%で1位を続けるだろうと展望した。今年の第1~第4四半期連続で、LGディスプレイのシェアは22.6%、23.5%、25.3%、24.1%で1位を維持すると予想される。

    国内企業がテレビパネル市場シェア1位を取り戻すことができた理由は、OLEDテレビ製品の販売が急増し、売上げの上昇を牽引したためと解釈される。昨年第4四半期のOLEDテレビパネルの販売量は230万台で、四半期で最多販売量記録を更新した。四半期の200万台販売を初めて超えた数値でもある。昨年の年間OLEDテレビパネルの販売量は前年比で65%ほど増加した740万台を記録した。今年、LGディスプレイのOLEDテレビパネルの年間販売量は1001万台だろうと観測される。

    全世界のテレビ市場は需要が減少し、ピークアウト(頂点をとって下落気味)が本格化する様相だが、高級品中心のOLEDテレビ市場は着実に成長している。オムディアによると、1500ドル以上のプレミアムテレビ市場のなかでのOLEDテレビのシェアは、売上げを基準にして2019年の26%から今年は42.1%まで増える見通しだ。

    LGディスプレイは今年、OLEDテレビパネルの中では最も小さい42インチと最大の97インチを追加して、中型と超大型をカバーするラインナップで選択幅を広げていく計画だ。

    一方、サムスンディスプレイは中小型のOLEDパネル市場で圧倒的な市場シェアを占めることが分かった。オムディアの集計の結果、昨年のサムスンディスプレイの中・小型OLEDパネルの売上げは約250億ドルで、世界市場シェアで1位を占めた。

    サムスンディスプレイの昨年第1~第4四半期における中・小型OLEDパネルの市場シェアは、それぞれ71%、63%、72%、66%であることが確認された。中・小型と大型を合わせると、昨年の売上げは約261億ドルに達した。サムスンディスプレイは昨年の第1~第4四半期に中・小型と大型OLEDパネル市場でそれぞれ63%、54%、65%、60%のシェアを記録した。

    OLED市場が拡大し、国内企業がディスプレイ市場でさらに活躍すると期待される。
  • 毎日経済 | チョン・ユジョン記者/オ・チャンジョン記者 | 入力 2022-03-21 17:43:10