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積弊から宝へ 韓国次期政府、海外主要鉱山を売却せず保有する方向で検討

    • 韓国鉱害鉱業公団

    ◆尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領職引継ぎ委員会◆

    韓国政府がマダガスカルのアンバトビー(ニッケル・コバルト)、パナマのコブレパナマ(銅)など海外主要鉱山を売却せず保有する方向で検討に本格的に着手した。最近の原材料価格の急騰、全世界の供給網(サプライチェーン)危機が拡散した影響と分析される。次期大統領である尹錫悦氏の大統領職引継ぎ委員会も15年ぶりに資源外交の復活を示唆している。

    新政権の発足とともに、これまで積弊として扱われていた海外資源の開発に弾みがつく見通しだ。1日、産業通商資源部がヤン・グミ国民の力議員室に提出した資料によると、産業部傘下の海外資産管理委員会は先月30日、第4回会議を開き、韓国鉱害鉱業公団が所有する15の海外鉱山のうち一部を保有する案を検討することを議決した。従来の「全量売却」から「一部保有」に方向を転換したのだ。

    産業部は半導体や二次電池など核心産業をめぐる供給網危機が高まった点などを考慮した決定だと説明した。資源安保が供給の網対応とあいまって産業政策の一軸になる点を勘案すれば最も重要なアンバトビーとコブレパナマの2つの鉱山を保有することで事実上、方針を立てたわけだ。

    アンバトビー鉱山はマダガスカルの中東部に位置する埋蔵量1億4620万トン規模の世界3大ニッケル鉱山だ。コバルトも一部生産される。ニッケルとコバルトは二次電池に使われる核心素材だ。パナマのコロン州にあるコブレパナマ鉱山は埋蔵量が31億8300万トンに達する世界10位圏の銅鉱山だ。銅は二次電池のほか半導体やスマートフォンなど多様な産業に使用される。韓国鉱害鉱業公団は、両鉱山の株式をそれぞれ38%、10%保有している。この日の会議では両鉱山を除く残りの13の鉱山について、△清算△売却△一部売却など今後処理する案も話し合った。海外資産管理委員会は、追加会議を経て今年の上半期中に資産別対策を最終確定する計画だ。年内にアンバトビーとコブレパナマ鉱山に対する現場調査も進めることにした。今回の会議は今年の2月に、文在寅大統領が対外経済安保戦略会議で売却中の海外鉱山の再検討を注文し初めて開かれた。

    海外資源の開発は次期政府で、さらに拍車がかかるものと見られる。この日、大統領職引継ぎ委員会の主要関係者は毎日経済に対し「資源外交の重要性を認識している」と明らかにした。これに先立ち、大統領職引継ぎ委員会の経済第2分課と外交安保分課はそれぞれ、産業部と外交部から資源安保関連の報告を受け、この過程で大統領職引継ぎ委員会は「資源開発を再検討する必要がある」という趣旨の意見を伝えたという。
  • 毎日経済 | ソン・グァンソプ記者/イ・ヒス記者/ソン・ミングン記者 | 入力 2022-04-01 17:52:02