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サムスン電子に続いてLG電子もキオスクに進出 世界的に市場が拡大

  • ファーストフード店やカフェなどで使われる「キオスク(自動無人注文機)」市場にサムスン電子に続きLG電子が進出する。これまでキオスク市場は規模が大きくなく中小企業の製品が主流だった。しかし新型コロナウイルス以降、非対面取引が増え世界的に該当市場が急速に拡大し始めた。5年後には年間40兆ウォンに膨張するという見通しも出ている。

    韓国でも高くなった人件費によって既存の飲食業を超えてホテル、ジムなどサービス業までキオスクの使用範囲が拡大している。2大グローバル家電メーカーのサムスン電子とLG電子も、このような流れの中で新たなチャンスをキャッチして動き出したわけだ。

    LG電子は5日、便利さとデザインを強調したセルフオーダー型のキオスク新製品を披露すると発表した。韓国を皮切りに北米、欧州など主要市場に販売を拡大する計画だ。

    LGキオスクには27インチのタッチスクリーンが搭載された。従来の22インチまたは24インチ製品より大きな画面でメニューが目に入るようにした。

    さらに先端タッチスクリーン技術を適用しタッチ感と速度をさらに高めた。QRコード・バーコードスキャナーはもちろん、NFC決済、音声メニュー案内用キーパッドなど様々な機能も追加できる。色も店のインテリアと自然に似合うようにした。今回の新製品は店の運営者が便利に管理できるように機能を強化した。マイクロソフト専用オペレーティングシステム「Windows 10 IoT(モノのインターネット)」を搭載し別途にパソコンにつなげなくても作動する。

    韓国で発売するLGキオスクには無人ソリューション専門会社の韓国電子金融のキオスク専用ユーザーエクスペリエンス(UX)を適用する。これにLG電子の直観的で便利な独自のUXを加えた。LG電子は金融インフラストラクチャー企業であるナイスグループ(NICE Group)と協業しLGキオスクの国内供給を拡大していく計画だ。

    LG電子はキオスクの利用に不便を感じないようデジタル疎外階層のための努力も加える予定だ。背が低かったり車椅子に乗ったお客様も便利に利用できるよう主要メニューを画面の下側に配置した低姿勢モードや視覚障害者のための低視力者モードなどを支援する。今後、視覚障害者のための音声メニューの案内などを追加する計画だ。

    LG電子の参戦で市場は、さらに激しくなる見通しだ。昨年、サムスン電子は一足先にキオスク市場に進出した。

    サムスンキオスクはテーブル型、スタンド型、壁掛け型の計3つの形態で多様な売り場環境に合わせて使用できるのが特徴だ。 テーブル型は別途の工事なしに店内カウンターまたはテーブルに備えられるため費用節約と効率的な空間活用が可能だ。スタンド型は取り外しが可能なフロアスタンドを適用し店内のどこにでも設置できる。

    サムスン電子は特にタッチスクリーンの表面に99.99%以上の抗菌効果を出す特殊コーティングを適用し衛生を強化した。サムスン電子は「市中で、よく使われる銅または銀を活用したフィルムの形とは異なり酸素や硫黄成分によって簡単に変色しない」とし「90%以上の高い透過率で抗菌力と鮮明な画質をすべて満足させる」と説明した。ハッキングの脅威から顧客情報を守るため自社開発セキュリティソリューション「サムスンノックス(Knox)」も適用した。サムスン電子はグローバル支払決済・金融サービスソリューション会社のフィサーブ(FISERV)とパートナーシップを結びサムスンキオスクを販売する。

    韓国の2大家電企業がキオスク市場を積極的に攻略する理由は、人件費の上昇とサービスの高度化で非対面決済サービスが急激に拡散しているためだ。韓国貿易協会(KITA)によると、キオスク機器の世界市場規模は2020年の176億3000万ドル(約21兆ウォン)から2027年には339億9000万ドル(約40兆ウォン)まで成長する見通しだ。
  • 毎日経済 | オ・チャンジョン記者 | 入力 2022-04-05 17:12:54