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ネイバー、「ゲームも我々の未来」9年ぶりに再進出を始動

    • ネイバーのチェ・スヨン代表(右)とキム・ナムソン最高財務責任者が13日、京畿道(キョンギド)城南市(ソンナムシ)盆唐(ブンダン)のネイバー第2社屋「1784」で開かれた記者懇談会で質問に答えている。[写真提供=ネイバー]

    「ネイバーが老いていっているのではないかという思いがある。本当に新しくなり最初からなかった事業もしなければならず、そのやり方はネイバーらしくなければならない。すでに私たちの中に答えがある」

    ネイバーのチェ・スヨン最高経営者(CEO)とキム・ナムソン最高財務責任者(CFO)はネイバーのニューシフト(New Shift)ビジョンを構成員に明らかにする席でゲームを新しい事業領域として言及した。マイクロソフト(MS)をはじめとするビックテック企業が攻撃的な買収・合併(M&A)を通じてメタバースとブロックチェーンをつなぐゲーム市場に進出したように、ネイバーが本業を越えてゲーム事業に本格的に参入するかどうかに業界の関心が集まっている。

    13日、情報技術(IT)業界によるとチェ・スヨンCEOとキム・ナムソンCFOは12日、役職員を対象に非公開懇談会を開き今後の事業構想と方向性を共有した。これらネイバーの最高経営陣は、この席でネイバーの専攻分野ではなく「ゲーム」を新しい事業として言及し注目を集めた。彼らは「フェイスブック(メタ)がインスタグラムを買収して社会関係網サービス(SNS)に進出し、グーグルがユーチューブを買収して動画プラットフォーム事業に進出したように、まだネイバーが自主的に行っていない分野に挑戦しなければならない」と強調した。ゲーム事業はネイバーが強みを示すメタバース、エンターテインメント、ウェブトゥーン知的財産権(IP)と多角的な事業連携が可能であり、ブロックチェーン、非代替性トークン(NFT)産業の主導権を先取りする上でも重要な基盤になり得るという分析だ。ネイバーは2013年、NHNエンターテインメントと物的分割以後、ゲーム事業から事実上撤退した。その後は日本子会社のLINEが立てたLINE GAMESを通じて関連事業動力を蓄積している。ネイバーの最高首脳部は創立から10年にして日本でLINEを成功させたグローバル1.0段階とスノー(SNOW)・ゼペット(ZEPETO)・ウェブトゥーンなどのサービスを海外で成長させたグローバル2.0段階を経て本格的なグローバル3.0段階に突入すると明らかにした。北米・欧州・日本をはじめ世界中でメタバースからウェブトゥーン、Eコマース(電子商取引)まで多様な事業ポートフォリオを稼動し5年以内に世界ユーザー10億人と売上高15超ウォンを達成するというビジョンだ。同日、経営陣はゲームだけでなくブロックチェーンとヘルスケアも一緒に注目すべき新事業領域として提示した。業界ではネイバーのゲーム会社大手M&Aの可能性も見ている。

    ネイバーがゲームに関心を示しているのは最近、ビックテックの相次ぐゲーム進出の流れとも無関係ではない。巨大なIT企業であるMSは今年1月、80兆ウォン以上の巨額を投じてゲーム開発会社アクティビジョン・ブリザードを買収するビッグディールを成功させた。サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が率いる「パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)」は、「Savvy Gaming Group」を発足させ世界の主要ゲーム会社への投資を増やしている。石油エネルギー事業だけでなく全世界のゲーム産業を主導するという構想だ。今年初めからゲーム業界で大型M&Aも相次いで行われている。グーグルやアマゾンをはじめビックテック企業もメタバースやゲームサブスクリプションサービス市場に関心を持っているだけにゲーム業界ではM&Aがさらに活発になり得るという見方も出ている。

    チェ・スヨンCEOは「現在、ユーザーを10億人以上持っている企業は、バイドゥ、アマゾン、テンセント、アルファベット、メタなどだが、これらの企業と肩を並べるのが目標でありネイバーの未来だ」と述べた。ウェブトゥーンなどグローバル3.0時代に重点を置いて眺めている事業分野で果敢なM&Aの可能性も示唆した。
  • 毎日経済 |ファン・スンミン記者 | 入力 2022-04-13 17:27:21