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食品業界、隔年で大規模な食品安全事件…偶数年の恐怖

    「人ごとのように安心できないでしょう。こんな時ほど、食品の安全にもっと注意しないと」。

    「消毒薬ビール」論争に続いて「大腸菌群シリアル」事件が発生して、食品業界全体がぐっと緊張している。他の会社のできごとだと軽視できないのは、隔年で発生する大事故の前兆ではないかという懸念からだ。

    15日、食品業界によると、最近10年間の大型食品安全事故はほとんど偶数年に発生したと伝えられた。奇数年にもいくつかの事故はあったが、社会的影響が大きかった大規模な事故は、偶数年により多かったとを業界では記憶している。食品業界の関係者は、「ぐうぜん偶数年に大規模な事故が反復し、‘偶数年の恐怖’とさえされた」とし、「一度事故が起これば翌年まで緊張感が広がるが、2年後には警戒心が多少緩む傾向があるから」だと分析した。

    最近10年間、偶数年に発生した食品の安全性事件は、該当企業の売上げの悪化はもちろん、事業撤退や倒産のような大きな影響を起こした。

    その始まりは2004年に発生した不良餃子波紋だった。当時、25社の有名餃子会社が「ごみ大根」を材料として使用した疑いで調査を受けた。消費者が街に乗り出して不良餃子追い出しのデモを繰り広げ、ついには中小企業の社長が汚名をそそいでほしいと言って命を絶つ事件までに発生した。

    2006年6月にはソウル市内の14の中・高校で集団食中毒が発生し、40校が給食を中断するという、これまでになかった事態が起きた。この事件で学校給食制度が委託から直営に変わり、該当の企業は給食事業から撤退を宣言して社名も変えた。

    2年後にはセウカン(えびせん)とツナ缶で、それぞれネズミの頭と刃物が発見され、「異物」に対する懸念が頂点に達した。2010年にはベーカリーで購入した食パンからネズミの頭が出たという記事が、写真とともにインターネットに掲載され、嫌悪感を呼び起こした。警察の調査の結果、近所の競合店の店主が行った自作劇ということが明らかになったが、しばらく食パンの消費量が減るなど、該当のベーカリーブランドは大きな被害を受けた。

    2012年からは酒類業界が食品安全性の議論の中心になった。熾烈な競争による酒類メーカー間の相互誹謗は、消費者の不安感をあおった。ロッテ酒類の「はじめてのように」焼酎のアルカリ還元水の有害性論難が起こったが、競合社のハイト真露との相互ヒボウ戦が繰り広げられたことから、最終的に訴訟にまでつながった。

    このように、偶数年ごとに問題となった大型事故は、逆に業界が食品安全性をさらに強化するきっかけにもなった。異物事件を経験したある企業の関係者は、「事件後、社内の食品安全システムを全体的に見直し、大幅に強化できた」と語った。

    食品業界は、最近発生した大腸菌群シリアル事件の余波がどこまで拡大するか憂慮している。ある企業の関係者は、「現在、食品医薬品安全処だけでなく、検察も不良食品の取り締まりを強化しており、大規模事件が年内にまた発生する可能性も排除できない」と語った。
  • 毎日経済_ソ・チャンドン記者/写真=MBN | (C) mk.co.kr | 入力 2014-10-15 17:28:18