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M&A終えた民間発電3社(ポスコ・GS・SK)、石炭発電事業で激突

    • < SK E&Sの光陽天然ガス発電所 >

    「群雄割拠していた時代が幕を下ろし、天下はポスコ・GS・SKで三分。これから真剣勝負が始まる」。最近、売り物として出ていた大型物件が新しい主人をみつけた民間発電業界の話だ。STX・東洋・東部グループなどが発電所を売却する過程で、これら3つのグループは自然に「ビッグ3」として浮上して財界の注目を集めている。

    3日、45周年創立記念式を持ったポスコエネルギーは、総合エネルギー会社への変身を宣言した。黄殷淵(ファン・ウニョン)ポスコエネルギー社長は、「ポスコエネルギーは国内最大の民間発電会社であり、再生可能エネルギーの分野をリードする企業に成長した」とし、「2021年には総6171メガワット規模の発電容量を持つ国内最大・最高の民間発電企業になる」と明らかにした。ポスコにとっては、今年買収した国内最大規模の民間資本の石炭火力発電企業「東洋パワー」の成功裏の竣工と運営が未来を左右する重要な事業だ。三陟(サムチョク)に建設された東洋パワーの容量は2000メガワットだ。特に、石炭は発電単価がLNGよりも安くて稼働率が90%を超え、売上げと利益が安定するという利点がある。今後、ポスコエネルギーはベトナムの石炭火力発電、インドネシアの副生ガス発電、モンゴルの石炭熱併給発電への進出を通じ、海外での成長動力を得る計画だ。

    最近、最も活発な動きを見せるところはSKグループだ。先月29日、SKガスは石炭を原料に発電する東部発電唐津を東部グループから買収した。買収価額は総2010億ウォンだった。SKガスはいま変身中だ。シェールガス基盤のガス化学事業(PDH)に投資し、民間の発電企業を買収し、安定性と成長性を同時に備えた総合エネルギー企業として生まれ変わっている。SKガスとSK E&Cと南東発電がそれぞれ19%と10%と29%の持分を投資した「コソン・グリーンパワー」も、2000メガワット規模の発電容量の大型事業だ。2020年に1号機が完成し、2021年には2号機が完成する予定だ。

    • < 主な民間発電会社の発電容量 >

    現在、光陽(クァンヤン)とオソンで天然ガス発電所を運営しているSK E&Sは、2017年にそれぞれ1800メガワットと1000メガワット規模のガス発電所を追加建設する計画だ。SK E&Sはオソン天然ガス発電所と2ヶ所の熱併給発電所を売却する案も検討中だ。業界ではSKがこの件で準備した約1兆ウォンの実弾を活用し、海外事業に投資すると見ている。

    GSグループもまたポスコやSKと同様に、ガス発電の分野から収益性の高い石炭発電の分野に事業領域を拡大している。GS E&Rは2016年に1200メガワット規模の石炭火力発電所の建設を控えているが、この発電所とSK E&Sが建設予定のチャンムンガス複合火力発電所が完成すれば、2017年にGSグループは民間発電社の中で最大容量を持つ発電会社になる。

    しかし、2021年にはポスコグループとSKグループの発電容量が6000メガワット台を超えるなど、3つのグループは熾烈な先頭争いを繰り広げるものと見られる。民間発電業界の関係者は、「最終的には収益性が高い石炭発電の分野で、各社の実力が現われることになるだろう」とし、「国内で培ったノウハウをもとに、海外市場でどのような成績を出すのかが各社の将来を決める」と展望した。
  • 毎日経済_キム・ウンピョ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-11-03 17:03:25