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SKハイニックスの朴星昱社長、半導体戦争で生き残るためには「技術リーダーシップ」を

    2011年末、崔泰源(チェ・テウォン)SKグループ会長の買収決定によってSKの家族になったハイニックスは、いつのまにかグループを養う重要な子会社になった。

    ところが、朴星昱(パク・ソンウク)社長はこのような好実績にもかかわらず、記者に「感謝する」と謙虚な姿勢を失なわない。組織には緊張感を吹き込んで手綱を締めている。今年の標語も「よりスマートで、より毒々しく」とした。

    これまでの2年間、「スマートで毒々しい」組織文化を作ることから一歩進んで、今年ははるかに強く本源的な競争力を引き上げてみようという趣旨だ。

    パク社長は最近、「われわれの現在の位置はのんびり川釣りを楽しむ釣り人ではなく、まさに目前のクジラと向き合った捕鯨手のように、一回の銛打ちの失敗で船が難破するかもしれない緊迫した状況」だと従業員に奮発を促した。

    先月末、会社全体のチーム長級が集まった席では、「より厳しくし、よりスマートに奮発しないと、一時の成果はすぐに消えてしまう」とし、「現場にいるチーム長は、最近の実績は忘れて過去の痛みを伴う時期のように走らなければならない」と呼びかけた。

    最近も、口を開けば「SKハイニックスはまだ10年前の、苦しかった状況から脱していない状態」だと言う。

    • < SKハイニックスの実績 >

    パク社長のこのような動きの背景には、SKハイニックスが直面している「極限危機感」がある。昨年、史上最大の実績を出したと自慢する瞬間、熾烈な2位競争を繰り広げている「マイクロン」に押されるという危機感が作用したというのが、SKハイニックスの関係者の説明だ。現在のメモリ半導体の市場は、サムスン電子、SKハイニックス、マイクロンの3強体制だ。「いまや喜びから離れて、われわれの前に置かれた危機の本質と向き合うとき」というパク社長の最近の発言も、これと無関係ではなさそうだ。

    特にせばまらないサムスン電子との技術格差は、SKハイニックスの長年の宿題だ。サムスンはすでに前年同期に20ナノ級DRAMの量産を開始したことに比べて、SKハイニックスは今年の上半期に20ナノ級DRAMの量産のために駆け回っている状況だ。サムスンと1年ほど開いた技術格差をどのように絞り込むかも、パク社長の悩みの種の一つだ。

    このような危機意識から始まったパク社長の解決策は、「本源的競争力」の確保だ。パク社長は今年の新年の辞で、「メモリベースの半導体事業者として、本源的競争力の強化」を最初の課題として提示した。SKハイニックスが半導体戦争で生き残るために、サムスンとマイクロンに負けない「技術リーダーシップ」の確保が必須という話だ。SKハイニックスの関係者は、「技術リーダーシップなしには本源的競争力を確保できない」とした。

    パク社長は入社後、技術力をもとにこれまで何度も危機の克服に成功したし、穏やかながらも果敢な推進力を備え、従業員の信頼も厚いという評価を受ける。

    パク社長は1984年、現代電子(現SKハイニックス)半導体研究所に入社して以来、米国生産法人担当役員、研究所長、研究開発、製造総括などの研究開発と製造分野の、多様な現場で経験を積んだ本格的な「半導体マン」だ。

    一方、SKハイニックスは20ナノ級8Gb(ギガビット)LPDDR4モバイルDRAMを業界で初めて、最新のスマートフォンに搭載したと9日、明らかにした。

    昨年からのスマートフォンメーカーとの協業の結果、8Gb LPDDR4をスマートフォンの頭脳にあたるAPと連携して実用化することに成功している。8Gb LPDDR4はLG電子の最新のスマートフォン『G Flex 2』に搭載された。新製品は既存のLPDDR3 DRAMのデータ転送速度の2倍の、3200メガビット秒(Mbps)以上の情報処理速度を実現する。
  • 毎日経済_キム・デヨン記者/チョン・スンファン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-02-09 17:13:16