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円安によりショッピング目的のヨウカーが日本に流れるか

    • < 逆転した韓・日免税店価格 >

    100円当たりウォンが7年2ヶ月ぶりに800ウォン台に進入する超円安が続いたことから、韓・日の免税店で価格逆転現象が次々と現れている。これにより、5月連休を控えてヨウカー(中国人観光客)を日本に奪われるのではないかと、国内の免税店などの流通業者が気をもんでいる。

    毎日経済新聞が28日、国内のロッテインターネット免税店と日本の空港免税店の主な商品の価格を比較した結果、ウォンに換算した価格は大部分日本が韓国よりもむしろより安いか、似たようなものであることが分かった。化粧品やハンドバッグなどのファッション雑貨の場合、日本の免税店価格が25~30%も安価な製品もたまにあった。

    このような価格差は、国内の免税店はほとんどドル基準で商品の価格を付ける一方で、日本は円基準で策定するために起こる。この日、ソウル外国為替市場で100円当たりウォンは、前日よりも3.73ウォン上がった898.56ウォン(外換銀行告示基準)で取引を終えた。

    対円でのウォンが終値を基準にして800ウォン台に上がったのは、2008年2月29日に895.57ウォンを記録した後、7年2ヶ月ぶりだ。安倍晋三政権の発足直前に比べ、ウォンは対円で最高40%ほど切り上げされて、物価の高いことで有名な日本が韓国よりもショッピングしやすい国に逆転している。

    米国の化粧品ブランドのエスティローダーの、いわゆる「茶色の小瓶」が韓国の免税店では19万8500ウォン(184ドル)で販売され、日本の成田国際空港免税店の14万9200ウォン(1万6600円)より25%も高かった。バリーの男性用財布は韓国は28万6000ウォン(265ドル)で、日本の羽田国際空港は20万2000ウォン(2万2500円)で30%も高かった。

    5月1日から始まる中国の労働節を控え、「ヨウカー」誘致競争を繰り広げている韓・日間では、日本が円安のおかげでかなりの優位を獲得することになる。継続する円安の中で、中国人日本観光客の数は毎年大きく増える傾向にある。

    日本のサクラの開花時期である3月15日から15日までの1カ月間、日本を訪れたヨウカーの数は約35万人で、前年同期の2倍に達する。

    一方で韓国は、今月の訪韓ヨウカーの増加率は10~15%水準にとどまり、昨年の41.6%の3分の1の水準にとどまるとみられ、増加傾向は一段落した形だ。ヨウカーの最も重要な訪韓目的がショッピングだという点も、心配のタネを大きくしている。韓国観光公社が昨年12月、訪韓した中国人観光客108万人あまりを対象に調査した結果、40%がショッピングを主な目的としてあげている。円安で国内流通・観光業界の価格競争力が日本に押されたなら、彼らの足は日本に向かうしかない状況だ。

    国内免税店業界は、日本政府がこれまで空港だけだった免税店を市内にも作ろうとしているなど、ヨウカー誘致のために積極的に取り組んでいることに対して警戒心を示している。

    ロッテ免税店の関係者は、「観光庁などの機関の調査を見ると、韓国より日本に行く中国人観光客の増加率が高いことが現れている」とし、「現在、ヨウカーの割合が非常に高いので、彼らが再び韓国を訪れるようにするための努力を続けるだろう」と語った。

    まさに来月1日から始まる中国の労働節連休を狙ったプロモーションも強化している。新羅免税店は労働節期間に中国自由旅行客を対象に、携帯用充電器やエバーランド利用券などをプレゼントし、景品の抽選を通じて100グラムのゴールドバーを贈呈することにした。
  • 毎日経済_チャン・ヨンソク記者/チョ・ソンホ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-04-28 17:46:51