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外国人投資家、サムスン物産の株式を買い集め…空売りも急増

    • < 最近の外国人投資家のサムスン物産買い越し動向 / サムスン物産空売り取引の現状 >

    去る4日、経営参加を目的としてサムスン物産の株式7.12%を保有していると明らかにした米ヘッジファンドのエリオット・マネジメント(Elliott Management)社は、継続してサムスン物産の株式を買い集めていることが伝えられ、今後の動きに関心が集まっている。

    市場参加者らは、エリオット社がほかの外資系機関投資家を糾合して、「第一毛織・サムスン物産」の合併を霧散させようとする可能性も排除できないとして神経をとがらせている。

    5日、サムスン物産は前日比で9.5%(6600ウォン)上がった7万6100ウォンで取引を終えた。サムスン物産はエリオットの株式所有のニュースが伝えられた前日(10.32%)に次いで2営業日連続で上昇し、去る3日の終値の6万3000ウォンに比べて20.79%も急騰した。

    このサムスン物産の株価上昇をリードしている主体は外国人投資家だ。外国人投資家らは4日、サムスン物産株155万株を買い越しており、2003年11月5日(210万株)以来、12年ぶりに最大レベルで買い越した。サムスン物産の大株主側との票対決のために、エリオットをはじめとする外国人が市場で株式を買い集めていると専門家は見ている。

    外国人の純買い越しは5日にも続いた。エリオットが主に利用する窓口として知られているNH投資証券では、169万株の買い注文が締結された。すべての証券会社の買収窓口をあわせて最大規模だ。世界2位の政府系ファンド、アブダビ投資庁(ADIA/Abu Dhabi Investment Authority)の資金を受けて運用されているトラストン資産運用(TRUSTON ASSET MANAGEMENT)も、サムスン物産株の買い集めに乗り出したことが伝えられた。

    サムスン物産をめぐる攻防で、外国人投資家の動きは主要な関心対象だ。エリオットはこれまで、大株主を中心に進めるサムスングループの支配構造改編に不満の多い外国人投資家を中心に、包摂に乗り出したと伝えられたからだ。

    国内の支配構造の関係者は、「エリオットが米国や欧州のサムスン物産株主と、水面下の接触を進めていると聞いている」とした。

    これとともに、空売りが急増しているという点も目を引く。去る4日の空売り規模は21万株(145億ウォン)で、2013年10月4日(22万株)に続いて最大規模だ。これは前日の3日よりも空売りの取引量が40倍も増えたものだ。

    株価がすでに上昇して、合併に反対する株主らが反対買取請求権を行使する理由がなく、遠からずエリオットは差益実現のためにサムスン物産の保有株式を売り出すという観測も少なくないためとみられる。

    先立って2004年、サムスン物産関連の経営干渉に乗り出した英国系ヘッジファンドのヘルメスは、その年の12月3日に確保したサムスン物産の株式5%を突然市場に売り出して数百億ウォン台の差益を手にした。

    当時、サムスン物産の株価は大規模な負担で、該当の日だけで6.84%も急落している。「エリオット事態」は結局、7月17日に予定された臨時株主総会での票対決で駆け上がるとの見通しが優勢だ。

    ゼブラ投資顧問のイ・ウォンイル代表は、「エリオットが問題にするのは、物産の株主らに不利な合併比率」だとし、「だからといって、合併比率を調整すれば合併法人で大株主の持ち株比率が低くなるために、株主総会の前に物産がエリオットの要求に応えることはないだろう」と語った。
  • 毎日経済_ハン・ウラム記者/ヨン・ファンジン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-06-05 16:16:53