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韓国1位のケミグラス、紫外線を防ぐ眼鏡レンズで第2の跳躍

    • < パク・ジョンギル代表がパーフェクトUVレンズを見せている >

    中国上海で法人長として働いていた眼鏡レンズメーカー「ケミグラス(Chemi Glas)」のパク・ジョンギル代表は、そこで一つのアイデアを得た。週末に主にゴルフを楽しんでいた彼は、日焼け止めをしっかりと塗らないまま、ラウンドに乗り出すことが常だった。

    2013年、摂氏40度を行き来しながら記録的な猛暑が発生していた上海地域の強烈な日差しを甘く見ていたのだ。問題は、時間の経過とともに、かつては心配していなかったシミやくすみが顔にでき始めたことだった。やっと「紫外線の有害性」を認識するようになったパク代表は、その後、1年余りの間の研究開発を経て、最近、紫外線遮断に特化した「ケミ・パーフェクト・UVレンズ(Chemi Perfect-UV)」を発売した。

    パク代表は「韓国の眼鏡レンズ市場は現在、成熟期に入っており、機能性レンズが徐々に脚光を浴びる傾向にある」とし「特に紫外線に長時間さらされると、白内障や黄斑変性、視力低下などの疾患を誘発するため、目の健康を守る機能性レンズに関心が集まっている」と語った。

    ケミグラス社のレンズブランドであるケミレンズから最近発売された「ケミ・パーフェクト・UVレンズ」の特徴は、有害な380㎚以上の長波長域の紫外線を効果的に遮断するということだ。米国レンズ性能評価研究所のCOLTSで、400㎚の長波長の紫外線99.9%を遮断するという性能確認書を受け取り、韓国標準科学研究院でも同様の性能を認められた。市販されている大半の眼鏡レンズは、380~400㎚の長波長域のカット率が85~90%に過ぎないとパク代表は説明した。

    ケミレンズは昨年、約7000万枚を販売して韓国内のシェア1位(約39%)を守っている。世界的に眼鏡レンズの需要が年間14億~15億枚ほどだと見ると、世界市場シェアも5位圏レベルだ。今後、ケミレンズの機能性高付加価値のレンズでシェアをさらに拡大していくという計画だ。

    特にケミレンズは、サングラスより紫外線防止効果が優れている。パク代表は「最近、サングラスを着用したときの紫外線防止効果がどの程度なのか実験をしてみたところ、380㎚以上の長波長域の紫外線の場合、約7~8%はブロックされずにそのまま透過される結果を得た」とし「特に暗いときは、光をより多く受けようと瞳孔が大きくなるため、サングラスを着用すると目が紫外線により多く露出する可能性がある」と語った。

    現在、日本、中国、フランス、ドイツ、英国などの60カ国にケミレンズを輸出しており、内需の割合は全体の売上高(1125億ウォン)の30%水準だ。

    化工薬品を流通する三栄貿易の子会社であるケミグラス社は、1988年に韓国初の視力補正用プラスチック素材の眼鏡レンズを製造して国産化に成功した。三栄貿易の化学物質に関連する技術的ノウハウがあったからこそ可能だった。 2003年グローバル1位のレンズメーカーのエシロール(Essilor)がケミグラスの株式50%を買収し、合資会社の形態になった。

    当時、韓国の眼鏡レンズ市場は日本のホーヤ(HOYA Lens)など、一部の外国企業が大半を占め、国内企業のシェアは微々たるものだったが、このような状況を突破するために三栄貿易とエシロールが手を握った。ケミグラスはエシロールのブランドパワーを利用して外国市場に進出し、エシロールはケミグラスに支えられて、韓国市場を積極的に攻略することができた。

    現在、韓国内の量産工場では、屈折率が高い高価なレンズや乱視用・累進多焦点レンズなどの注文量を消化しており、中国・ベトナム工場では、屈折率がやや低い普及型のレンズを生産している。中国工場とベトナム工場の年間生産量はそれぞれ6000万枚、3000万枚に達する。
  • 毎日経済_キム・ジョンボム記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-06-15 04:01:07