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LG電子、日本と中国のメーカーと同盟を形成してOLEDテレビ市場を育てる

    • < 全世界のOLEDテレビ市場規模 >

    LG電子が進めてきた「OLED(有機発光ダイオード)テレビ韓・中・日同盟」が下半期に結実を見ることになる。これまでOLEDテレビを大量に販売するメーカーは全世界でLG電子しかなかったが、後半からは中国と日本のメーカーがOLEDテレビ市場に本格的に参入することになる。 LG電子は今年、OLEDテレビ市場のパイを育てて市場をリードするという戦略を駆使している。

    OLEDテレビは従来のLCD(液晶)テレビとは異なり、バックライトなしで自ら光を出すことから画質は良いが、LCDテレビよりも約30%高価格のためにまだ大衆化していない状態だ。

    電子業界によると14日、日本のパナソニックとソニーは下半期に、OLEDテレビをそれぞれ最初に販売に乗り出す予定だ。パナソニックが発売するOLEDテレビは大型クラスの55インチと65インチが有力だ。OLEDテレビは最高レベルの画質を誇る高級製品であるだけに、大型で勝負をかけるという意味だ。

    中国メーカーの場合、昨年からサンプルのレベルでOLEDテレビの開発を開始したことに続き、今年の秋から大量に販売に乗り出す計画だ。スカイワース(Skyworth)、チャンホン(長虹)、コンカ(Konka)、ハイセンス(Hisense)などの4社がこれに該当する。市場調査機関のディスプレーサーチによると、第1四半期における中国4社の今年のOLEDテレビ販売は4000台で、LG電子(3万1200台)の8分の1の水準に過ぎない。

    業界関係者は、「中国企業は今年の国慶節(10月1日)を起点に、OLEDテレビを大量に販売する計画を立てた」とし、「9月からは中国内の一般テレビ店でもOLEDテレビが陳列されるのを見ることができるだろう」と語った。

    日本と中国企業が下半期にOLEDテレビ市場に本格的に進出する主な理由は、LGディスプレイ(LGD)が供給の不足していたOLEDパネルの生産量を、今年の夏から4倍に増やす予定だからだ。世界でOLEDパネルを生産するメーカーはLGDが唯一だ。

    LGDはこれまで系列会社のLG電子にのみOLEDパネルを、事実上は独占的に供給してきたが、生産量が増えると「OLEDテレビ同盟」のために、中国と日本のセット(完成品)メーカーにも積極的に供給することにしたわけだ。

    LGDの坡州工場で生産される55インチと65インチのUHD OLEDパネルの生産量は、従来の8世代原板(2200ミリ×2500ミリ)基準で8300枚から、今年の夏には3万4000枚と4倍以上に増える。

    LG電子とLGDは「韓・中・日OLEDテレビ同盟」に対して、多少利害関係が異なるが同盟拡大のために、昨年から一緒に手を組んで協業してきた。 LGDはOLEDパネルをセットメーカーに供給する部品メーカーであるため、LG電子であれ海外メーカーであれ誰にでも売れば良いが、LG電子はこの場合にOLEDテレビの独占販売メーカーという地位を失うことになる。しかしOLEDテレビ市場が拡大すると、リーダーであるLG電子がさらに市場を支配できるという展望に依拠して、LG電子はOLEDテレビ同盟の先頭に立つことにした。

    クォン・ボンソクLG電子HE事業本部長(副社長)は最近、「OLEDテレビのグローバル大衆化のために、中国と日本の選別されたメーカーと同盟を形成する計画」だと語った。
  • 毎日経済_ユン・ウォンソプ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-06-14 18:36:29