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サムスン電機、HDD用モーター事業から撤退…事業構造の再編

  • サムスン電機(代表イ・ユンテ)はハードディスクドライブ(HDD)用モーター事業から撤退する。

    サムスン電機は26日、年間売上げ3000億ウォン台のHDDモーター事業を中断すると明らかにした。サムスン電機は来月からHDDモーターの生産・販売を中止し、残りの資産を売却するなど、事業を整理する予定だ。

    サムスン電機は2012年、世界第2位のHDDモーターメーカーである日本のアルファナテクノロジー社を約1470億ウォンで買収し、モータ市場の攻略に拍車をかけたが、世界的な競争力を備えることは難しいと判断して事業撤退を決定した。この部品はHDD内部に装着されているディスクを回転させる機能を果たす。

    サムスン電機は実績が不振の事業を整理した後、積層セラミックコンデンサ(MLCC)とカメラモジュール、パッケージ用基板などのグローバルな競争力を確保した製品に力を集中する方針だ。 MLCCは昨年に売上げ1兆8000億ウォンを上げたLCR事業部で80%を占め、カメラモジュールは年間売上げ3兆6000億ウォン規模のDM事業部で半分程度を占める中核事業だ。 MLCCは電子製品に適した電流が流れるように調節する重要な部品であり、カメラモジュールはスマートフォンなどに装着されるカメラの部品だ。

    サムスン電機が非主力事業の撤退カードを取り出した背景には、業績不振とグループレベルで推進する事業構造の再編がある。

    サムスン電機は昨年、11年ぶりにグループ経営診断チームの経営診断を受けたほど経営事情は良くない。サムスン電機の営業利益は2013年の4640億ウォンから、昨年は17億ウォンに減少した。売り上げもこの期間に1兆ウォン以上も減少した。

    サムスン電機の関係者は、「今回の決定をきっかけに、会社全体の収益性が改善されることを期待している」とし、「コアビジネスに集中して、研究開発投資の拡大と新事業の発掘を通じた企業競争力の強化に努力する」と語った。

    サムスンは昨年5月、李健煕(イ・ゴニ)会長が急性心筋梗塞で倒れて以来、李在鎔(イ・ジェヨン)副会長が経営の前面に乗り出して、事業構造の調整作業を行っている。防衛産業・化学系列会社の売却と第一毛織とサムスン物産間の合併など、選択と集中によってサムスンを一段階アップグレードする、イ・ジェヨン副会長の経営スタイルが反映された措置と解釈される。
  • 毎日経済_キム・デヨン記者/チョン・スンファン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-06-26 15:54:57