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サムスン、リウマチ・糖尿病治療剤「エンブレル」のバイオシミラーを11月販売

  • サムスンのロゴを付けた最初のバイオ医薬品の商品名として「ベネファーリ」が決定した。サムスン関係者は27日、バイオ医薬品開発会社であるサムスン・バイオエピス(Samsung Bioepis)の最初の開発品であるバイオシミラー(後発医薬品)「SB4」のブランド名を「ベネファーリ(仮称)」に決定したと明らかにした。この製品はファイザー社のリウマチ・糖尿病治療剤「エンブレル」のバイオシミラーだ。バイオ医薬品を模した複製薬品である一般医薬品は原薬と薬剤成分が100%同じだが、バイオ医薬品は生物学的反応を利用し製造されるので、完全には一致しないことから「シミラー(similar)」という用語を使う。

    サムスンは現在、韓国とヨーロッパ・カナダ・豪州など、さまざまな国で「SB4」という名称で許可を申請した状態だ。申請時期を考えれば、ヨーロッパと国内で許可が下りる10~12月ごろに出ると予想される。サムスンの関係者は、「許可日程によって流動的だが早ければ11月、遅くとも来年1月には販売を開始できるだろう」とにらんだ。

    サムスン・バイオエピスは、ヨーロッパでは世界6位のバイオ医薬品会社「バイオジェン」社と、韓国内では世界4位の製薬会社の米「メルク(MSD)」社とともに販売に乗り出す予定だ。

    50ミリグラム容量の注射剤として開発されたこの製品に対しサムスン・バイオエピスは、そのロゴを販売会社とともに表記することにした。この製品のオリジナルは昨年85億ドル(約9兆9484億ウォン)ほども売れた製品であり、サムスンの最初のバイオ医薬品であるだけに、販売が成功するかどうかはサムスンの新樹種事業であるバイオ分野の成功の尺度になる見込みだ。

    サムスンは2010年の新樹種事業としてバイオ産業を選定し、4年めでバイオ医薬品6種のバイオシミラーの開発に突入し、現在4種の製品の第III相を終えた。

    このような速さは世界的にも類例のない成果だ。これにより、サムスン・バイオエピスは来年ナスダックに上場する予定だ。来月中旬に主幹事を選定し、来年の第2四半期上場を目指す。米国の株式市場の状況によって異なるが、企業価値は8兆~10兆ウォンと予想され、10~20%を公募する場合に最大2兆ウォンまで資金を確保できるものと証券業界は見ている。
  • 毎日経済_イ・ドンイ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-07-27 17:29:22