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大宇インターナショナルの新社長、最初の出張先にサウジアラビアを選択

    • < 大宇インター、サウジアラビア国民車事業の推進日誌 >

    今年の上半期、ポスコグループの内紛の中で赴任したキム・ヨンサン大宇インターナショナル社長は27日、就任後初の海外出張に出発し、本格的な経営活動に乗り出した。

    最初の出張先にサウジアラビアを選択し、今年初めからグループレベルで野心満々に準備した、サウジアラビアの国民車事業を成功裏に決着させるという意志を表わした。大宇インターナショナルは27日午前、臨時株主総会と取締役会を通じて正式に代表取締役に選任されたキム・ヨンサン社長が同日午後、サウジアラビアをはじめヨルダンとドバイなど中東地域への海外出張に発ったと明らかにした。大宇インターナショナルは2月、サウジアラビア政府系ファンドであるパブリック・インベストメント・ファンド(PIF/Public Investment Fund)と国営自動車生産のための業務協約(MOU)を締結した。

    それ以後、大宇自動車のブランドを取り戻すために韓国GM側と攻防を繰り広げ、昨年5月には韓国に留学中のサウジの大学生150人を本社に招待し、サウジ国民車プロジェクト採用博覧会を開催した。サウジ国民車事業は大宇インターナショナルが今後の新成長動力として育成するために念を入れてきた事業だ。

    大宇インターの高位関係者は、「自動車事業は、石油・ガスや鉱物、食料、民間資本発電事業(IPP)、エネルギー鋼材とともに大宇インターが6大戦略事業として注力している分野」だとし、「キム・ヨンサン新社長が今回の出張を通じてサウジ側関係者と顔合わせを行い、具体的な議論をする計画」だと明らかにした。この関係者は続けて、「最終調整中なので、2~3カ月以内に最終的な契約が成立するものと予想される」と付け加えた。

    キム社長は、サウジで国民車事業の関係者らに会って具体的な計画を定めた後、ヨルダンとドバイでそれぞれ6大戦略事業のうちの一つである食糧事業に関連する議論と中東地域での戦略会議を主宰した後、帰国する予定だ。昨年、大宇インターの売上げ19兆6000億ウォンのうち、中東・アフリカ地域での事業の売上げは1兆3000億ウォンで7%の水準だ。しかしこの地域は成長可能性が大きく、大宇インターの6大戦略事業を拡大できる余地が多いと業界は見ている。

    今回、キム・ヨンサン社長の出張には機械・インフラ本部長が同行し、インフラ市場拡大の可能性も調べることが予想される。中東地域への出張後、キム社長一行は北米・南米・アジアを巡回する強行軍を通じて、海外営業力の拡大に注力することが伝えられた。

    親会社のポスコグループとミャンマーのガス田分割売却をめぐって葛藤を経験する中で、6月17日にとつぜん就任したキム社長の初仕事は内部対立の抱合だった。個性の強い大宇インターのスタッフと比較的安定指向のポスコグループ間の化学的な融合が行われていない状態で、ミャンマーのガス田売却説まで飛び出して不満が爆発した状態だったからだ。これによりキム社長は就任した後、約1ヶ月の間は海外出張をすべて先送りにし、本社の従業員間のコミュニケーションに焦点を当ててきた。キム社長は6月25日、異例的に全職員懇談会を開催して、従業員が持っていた誤解について直接釈明した。

    大宇インターナショナル社長に正式に選任される前にポスコグループがキム社長を就任させたことも、内部の雰囲気をうまくまとめるためだった。

    本社組織が安定して、臨時株主総会と取締役会でも無理なく代表取締役に選任されたキム社長の大宇インターは、当分の間は非常経営体制を継続すると予想される。キム社長も就任の辞を通じて「すべての経営環境は、昨年の経営計画を策定した時よりも悪化の一途をたどっている」とし、「社の売上げと利益のすべてで目標に達していない」と懸念を示した。キム社長は続けて、「今年は残りの期間の営業力を極大化し、経営目標を必ず達成する」と強調した。
  • 毎日経済_ユン・ジノ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-07-27 17:28:44