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サンディスク、SKハイニックス相手の訴訟を取り下げ

    SKハイニックス(代表パク・ソンウク、写真)はサンディスクにDRAMを供給するなど、協力を拡大する。また、サンディスクはSKハイニックスを相手に提起したすべての訴訟を取り下げることにした。半導体とDRAMで世界2位のSKハイニックスとNAND型フラッシュで3位のサンディスクが連携することにより、世界のメモリー半導体(DRAM・NANDフラッシュ)市場に地殻変動が予想される。

    SKハイニックスは5日、米半導体メーカーのサンディスクと特許のクロスライセンス延長およびDRAMの供給契約を締結したと明らかにした。両社は2007年3月にクロスライセンス契約を締結しており、今回は契約期間を2023年3月までに延長することにした。

    SKハイニックスは契約期間中、一定水準のロイヤリティをサンディスクに支払うことになる。また、サンディスクは2023年までにMCP(マルチチップパッケージ)とSSD(ソリッドステートドライブ)に必要なDRAMをSKハイニックスから供給を受けることにした。

    MCPはDRAMとNAND型フラッシュを結合したチップで、モバイル機器で記憶装置として使用されており、SSDはNAND型フラッシュとDRAM、そしてこれを制御するコントローラで構成されたPC・サーバ用のストレージ装置だ。 SKハイニックスとサンディスクはそれぞれ安定したDRAMの需要先と供給先を構築することになったわけだ。

    SKハイニックスは昨年12月、東芝に続いてサンディスクとの訴訟問題も解決した。サンディスクはSKハイニックスを相手に提起したすべての訴訟を取り下げることにした。

    • < SKハイネクス - サンディスク 協力 / 世界のNAND型フラッシュブランド基準でのシェア >

    昨年の初め、サンディスクは2008年に退社してハイニックスに移った当時の従業員が、サンディスクの機密を横領して損害を与えたと米カリフォルニア州サンタクララ高等裁判所に訴訟を提起した。東芝も当時、日本の検察がSKハイニックス出身の技術者を不正競争防止法違反の疑いで起訴するやいなや、SKハイニックスが東芝の情報を活用したとして民事訴訟を提起している。この技術者は2008年までサンディスク所属として在職したが、勤務は東芝のある日本だった。

    東芝とサンディスクは共同生産体制を備えた協力関係で、サンディスクは東芝との合弁で建てた日本の工場でサンディスクブランドのNAND型フラッシュを生産している。

    東芝に続いてサンディスクとの法的争いも解決することによって、SKハイニックスは訴訟による不確実性を取り除き、安定した販売基盤も維持できるようになった。

    特にSKハイニックスとサンディスク間の戦略的提携は、サムスン電子がメモリ1位を守っている状況で、DRAM 2位とNAND型フラッシュメモリ3位のメーカーが手を握ったという点で注目される。 SKハイニックスはNAND型で2位の東芝とも2007年から協力関係を維持してきている。 DRAMとNAND型で1位メーカーに対抗し、2・3位の企業が力を合わせて次世代メモリとプロセス技術の開発にも拍車をかけるものと見られる。

    SKハイニックスは、「今回の協力を通じて経営上の不確実性を解消しただけでなく、製品開発にいっそう力を集中できるようになった」とし、「安定した製品供給も可能になり、メモリ半導体のリーダーとしての地位をさらに強化できるものと期待している」と語った。
  • 毎日経済_チョン・スンファン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-08-05 17:41:44