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サムスン、「5分で充電完了」のイスラエルのストアドットに投資

    • < ストアドットはどんな企業 >

    サムスンは「5分で高速充電が可能な電気自動車(EV)用バッテリー技術」を持つイスラエルのベンチャー企業に投資して、関連技術の確保に乗り出した。電気自動車用バッテリーを新成長動力に掲げるサムスンSDIを中心に、この市場を先取りするという意図に解釈される。

    業界によれば19日、「サムスンベンチャー投資株式会社(SVIC)」はロシアの富豪ロマン・アブラモヴィッチが率いるノマインベトスメントなどとともに、1800万ドル(212億ウォン)をイスラエルのバッテリーベンチャー企業「ストアドット(StoreDot)」に投資した。

    ストアドット社はバッテリーの高速充電分野で優れた技術力を認められているベンチャーだ。サムスン「ギャラクシーS4」もストアドットの技術で、30秒で完全充電されるバッテリー技術を実現した。したがって、今回の投資でサムスンとストアドットは5分で高速充電が完了する電気自動車用バッテリー技術を共同で製品化することが予想される。ストアドットは投資された金を高速充電技術の商用化、充電期間のさらなる短縮、バッテリーの小型化などの研究開発に活用する予定だ。サムスンベンチャー投資が投資した金額は数百万ドルに達することが伝えられた。

    充電速度で代弁される「バッテリー技術」は、この産業の進歩をなすところに最も重要な役割を果たしている。将来の収益源を探しているサムスンなら注目するしかない分野だというのがIT業界の大半の意見だ。

    証券業界の関係者は、「電気自動車はスマートフォン以後、グローバルな最高の消費財として位置づけされつつある品目」だとし、「サムスンベンチャー投資がテスラ(米国電気自動車メーカー)と先を争ってバッテリー部門に投資することを見れば、この市場が大きくなるという傍証だ」と分析した。

    サムスンは新成長動力を発掘するために、この2四半期にイスラエルのヤクム(Yakum)地域内の研究開発基地に初期スタートアップ(新興企業)専用機関を設立している。無線充電、自律走行車、ウェアラブル機器など浮上中の新技術を持った企業を選定して、総4800万ドルを投資する計画だ。

    サムスンSDIは2次小型バッテリー事業の成功に続き、電気自動車用バッテリーも新成長動力として育てている。サムスンSDIは今年の5月、世界4大自動車部品メーカーであるマグナ(Magna)社の電気自動車用バッテリーパック事業部門を買収(株式100%)した。

    電気自動車用バッテリーシステムは、バッテリセルを10個ずつたばねてモジュールとして作り、モジュールを集めてパックとして作り供給される。サムスンSDIはセルとモジュール部門で世界最高の技術力を備えていたが、パックの製造技術力が比較的弱い点を補完したわけだ。これに加え、サムスンベンチャー投資の技術投資によって双方の共同開発などの相乗効果も期待される。

    ストアドットのドロン・マイヤーズドルフ代表取締役(CEO)は、「5分で完全充電する電気自動車用バッテリーを世界で初めて商用化することが目標」だとし、「来年の発売のために努力している」と語った。

    サムスンベンチャー投資はサムスン電子、サムスンSDI、サムスン証券など、サムスンの系列社が約17%ずつ株式を持っている。この会社は将来の収益源となりうる分野の、ベンチャー企業への投資を行っている。情報通信や半導体などの分野に続き、最近ではモノのインターネット、電気自動車用バッテリーなどの新しい領域に対象を拡大している。
  • 毎日経済_チョン・スンファン記者/イ・ギョンジン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-08-20 07:25:48