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サムスングループ、電子・化学分野の事業構造を大幅に再編

サムスンSDIとサムスンBP化学、株式・二次電池事業を対等交換 

    • < サムスン系列会社保有株式変動現況 / サムスングループの電子・化学事業部門改編日誌 >

    サムスングループは、サムスンSDIとサムスン精密化学の株式および事業交換を通じて、電子・化学分野の事業構造を大幅に再編した。

    今回の事業再編は、グループ内の非主力事業分野を対等交換して主力事業を強化し、収益性が低かったり効率の落ちる事業は果敢に分社や売却を通じて構造調整を行うという戦略によるものだ。特に化学分野では昨年末、ハンファグループに2社(サムスントータル、サムスン総合化学)を売却したことに続き、追加の売却もありうるという市場の観測も提起されている。

    サムスングループは28日、サムスンSDIが持つサムスンBP化学の株式29.2%をサムスン精密化学が819億ウォンで全量買収し、サムスンSDIはサムスン精密化学が持っていた二次電池の素材事業を187億ウォンで買収する内容の事業再編を断行すると明らかにした。サムスンSDIは今回の事業再編を通じて、サムスン精密化学から電池素材の研究開発(R&D)設備と特許権、関連人材、エスティエム(STM)社の株式を取得することになった。引き受け予定日は来月16日だと会社側は明らかにした。

    買収対象のうちのエスティエムは、サムスン精密化学と日本の戸田工業が2011年5月に合弁で設立した、二次電池の正極活物質の製造専門会社だ。譲渡前の株主構成はサムスン精密化学(58%)が大株主であり、戸田工業(28.2%)、サムスンSDI(13.8%)の順だったが、サムスンSDIがサムスン精密化学の持分を全量買収することで株式71.8%を保有する筆頭株主に躍り出た。サムスンSDIの関係者は、「世界の電気自動車市場が広がる傾向にしたがって、電池の性能を左右する素材能力を強化するために、サムスン精密化学の電池素材事業を譲り受けることになった」と説明した。 二次電池は大きく、正極活物質と負極活物質、分離膜、電解質の4つの要素で構成される。電池のプラス極に対応する正極活物質は、どのような素材を使うかによって電池の性能を左右する重要な要素だと考えられている。サムスンSDIがエスティエムの大株主に躍り出たことも、技術力の強化を通じてグローバル市場でのシェアを高めていくという戦略と解釈される。

    サムスン精密化学は今回の事業再編で、サムスンBP化学に対する持分比率がこれまでの19.8%から49%に大きくなる。これにより、サムスン精密化学は英BPケミカル(持分51%)に次ぐサムスンBP化学の2大株主に躍り出た。サムスン精密化学は、京畿道・水原(スウォン)の電子材料研究団地内に所有する建物などいくつかの資産をサムスン電子に953億ウォンで売却し、買収資金を調達する計画だ。

    サムスン精密化学は今回の事業再編を通じて、高付加価値の精密化学専門企業として跳躍できるものと期待している。

    サムスン精密化学の関係者は、「事業譲渡と資産売却を通じて確保した投資余力を活用し、環境にやさしいグリーン素材事業とセルロース誘導体、ECH(エポキシ樹脂の原料)などの高付加価値精密化学事業を戦略的に強化していく計画だ」と語った。サムスンSDIが持っていたサムスンBP化学の持分を売却したことから、業界では氷酢酸などの化学製品を製造するサムスンBP化学が長期的にはサムスングループから分離される可能性もあるものとにらんでいる。

    サムスンSDIに先立って、サムスン電気もハードディスクドライブ(HDD)のモーター事業部を整理したことに続き、パワーモジュールとチューナ、電子棚札事業は分社を決定した。このような措置は競争力の低い事業を整理して核心事業に注力するための、電子分野の事業再編の試みとして解釈される。
  • 毎日経済_チェ・スファン記者/イ・スンフン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-08-28 16:11:02