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サムスン、系列会社の評価突入…業績に応じて40以上の役職削減を推進

サムスン電子、無線部門の役員20%減らす 

  • サムスングループはサムスン電子を含む主要系列会社の社長団と役員評価に入った。今年、世界的な景気減速で業績悪化が顕著だったサムスン電子は、部門によっては最大20%前後の役員削減が予想される。成果の良くない無線事業部(IM部門)は、役員の席が40ほど減るという具体的な数字まで回っている。

    業界によると14日、今月からサムスングループは主要系列会社の役員評価に入ったことが分かった。最高経営責任者(CEO)と副社長、専務などの高位級はチュソク(秋夕)までに評価を終え、常務級以下の昇進対象者などは来月末までに評価作業を終えることが伝えられた。

    グループの評価で最も重要な指標は実績だ。李健煕(イ・ゴニ)サムスン会長の核心経営理念の一つが「信賞必罰」であるだけに、実績があるところには昇進が、そうでないところには人員削減が常にともなった。今年、グループの役員評価で最も揺れているのはサムスン電子だ。 2013年には228兆7000億ウォンだった売上高が昨年は206兆2000億ウォンに減った後、今年の上半期には100兆ウォンにも満たない95兆6000億ウォンに急減した。営業利益も2013年の36兆8000億ウォンから昨年は12兆1000億ウォンに急減した後、今年はこれにも及ばない実績が懸念されている。

    もちろん事業部門別の温度差はある。 IM部門は現在、170を超える役員の席を40席以上減らす案が推進されていることが伝えられた。最近は従業員の誕生日記念ケーキをなくすなど、各種社内福祉の特典を減らす方法でコスト管理にも乗り出している。

    すでにIM部門は人材構造のスリム化作業を進めている。サムスン電子の第2四半期の事業報告書によると本社を基準にして、IM部門の従業員は昨年末の2万7389人から6月末には2万6939人に減った。 450人がサムスン電子を去った。

    このようなIM部門の人事は実績と無関係ではない。 IM部門の携帯電話生産量は2013年に4億9948万台で頂点を記録した後、昨年は4億3952万台にとどまった。今年の上半期は2億307万台で、昨年の生産量の半分にも満たないレベルだ。第2四半期のIM部門の営業利益は2兆7600億ウォンで、実績が最も良かった2013年第3四半期(6兆7000億ウォン)に比べて4兆ウォン近く縮んだ。 アップルのiPhone 6の興行人気をサムスンのギャラクシーが抑えられなかったうえに、ファーウェイ(Huawei/華為技術)社とシャオミ(Xiaomi/小米科技)などの中国系ブランドが急成長したことで、サムスンの携帯電話の立地はますます狭くなっている。

    コンシューマエレクトロニクス(CE)部門も状況は似ている。 テレビと生活家電を担当するこの部門は、第1四半期に10年ぶりに四半期赤字を記録して衝撃を与えた。主力市場であるロシアとブラジルなどの販売不振とともに、為替の下落で収益性が急減したためだ。第2四半期に2100億ウォンの営業利益を記録して反転に乗り出したが、営業利益率は1.9%で、昨年の同四半期5.9%と比較するとまだ残念な数字だ。

    一方、メモリとシステムLSIなどの半導体を担当するDS部門は、人員削減の刃を避けている。今年、メモリ事業部は史上最大の実績が予想され、システムLSI事業部も黒字転換が確実視されるからだ。サムスン電子DS部門は今年、第2四半期に四半期史上で最大の売上高11兆ウォン台、営業利益も歴代2番目に多い3兆4000億ウォンを記録した。下半期にも20ナノDRAMとスマートフォンの頭脳に相当する14ナノFinFETアプリケーションプロセッサ(AP)などの高付加価値製品のおかげで実績が良くなることが期待される。

    半導体業界の関係者は、「削減台風が予想される他の事業部とは異なり、メモリやシステムLSI事業部は構造調整が最小限に抑えられる見込み」だとした。メモリ事業部は昨年も全永鉉(チョン・ヨンヒョン)副社長が社長に昇進するなど、実績の補償をきちんと受けた。

    今年の昇進者数も例年に比べて減少するものと思われる。サムスン電子の役員昇進者は、実績が良かった2013年には226人で昨年は227人を記録したが、今年は165人に落ち込んだ。特に、昨年の業績悪化の責任を負うIM部門は、全体役員の4分の1に該当する50人が職を退いた。
  • 毎日経済_イ・スンフン記者/チョン・スンファン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-09-14 17:10:47