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天然化粧品や手作り香水店が相次いでデパートの1階に進出

    • < 最近ロッテ百貨店本店1階にオープンした英国産高級手作り香水ジョーマローンの売り場 >

    よく「デパートの顔」と呼ばれる1階売り場の地形図が変化している。 Kビューティ熱風のために売り上げの落ちた中低価格の輸入ブランドが押し出された代わりに、その場所を高価な天然化粧品や手作り香水店が続々と埋めている。

    流通業界によると15日、現代百貨店の狎鴎亭本店で伝統の米化粧品ブランド「クリニーク(CLINIQUE)」が先月、電撃的に撤収した。クリニークは韓国で30年近く営業してきた有名な輸入化粧品ブランドのひとつで、業界では「衝撃的」という反応が現れている。業界関係者は、「かなり長いあいだ営業してきたが、最近の売上げ不振による避けられない措置として聞いている」と説明した。

    最近、ソウル市小公洞(ソゴンドン)のロッテデパート本店1階でもクリニークはもちろん、キール(KIEHL'S)、クラランス(CLARINS)、ビオテルム(Biotherm)などの有名中低価格の輸入化粧品ブランドが、相対的に人気の落ちる地下1階に大挙追いやられた。これらの後を満たしたのはフレッシュ(Fresh)、ケイトサマーヴィル(Kate Somerville)、ローラメルシエ(laura mercier)などの高価な機能性天然化粧品店と、ジョーマローン(Jo Malone)やバレード(BYREDO)などの高級手作り香水ブランドだ。

    ロッテ百貨店の本店地下1階は、食品館とともにファッション雑貨や化粧品店が入店し、特殊な構造を持っている。公にはデパート側は「地下1階に2030世代の顧客が多く、関連商品を一堂に集めたわけ」だと説明する。しかし、地下1階の化粧品売り場のすぐ隣にクリスピーやロッテリアなどの飲食店があり、手頃な価格の靴下・傘の販売台なども隣接しており「一等地」に見るのは難しいという説明だ。

    事実上はデパート1階の世代交代が起きているわけだ。 2000年代初頭の基礎化粧品を中心に人気を博した中低価格ブランドが押し出され、比較的高価で「知っている人だけが知っている」ハイエンドブランドが代わりに入ってきている。あるデパートの関係者は、「クリニーク、ビオテルム、クラランスなどはもともと価格比で品質の良い輸入化粧品というイメージが強かったが、最近はより価格帯の低い国産ロードショップ化粧品が勢力を伸ばしてますます居場所を失っている」と説明した。

    クリニークのスキンローションが平均3万ウォン台で、輸入ブランドにしては安いが、アモーレパシフィックのラネージュやマモンド、イニスフリーなどよりも高価なので顧客層の確保が曖昧だという評価だ。

    これらが去った場所を占めたのは、高価なニッチマーケット(隙間市場)ブランドだ。特に高価な手作り香水ブームが起きている。香水市場では海外ブランドに対する消費者の知識レベルが高くなるにつれ、単に有名なブランド名を冠した香水のほか、独特の香りとレシピを打ち出したプレミアム香水の人気が上昇している。新世界百貨店のプレミアム香水の売上げは2013年に前年比で243%も上がり、昨年も23%増加した。現代デパートの香水の売り上げも2013年の17.4%から昨年は18.7%に成長した。

    ニッチ香水全盛時代を開いた英国産ジョーマローンの場合、主要デパートの1階を相次いで占めている。最近オープンした現代デパート板橋(パンギョ)店はもちろん、ロッテ百貨店本店、現代デパート貿易センター店、新世界百貨店本店などですべて1階に「入城」した。

    ハリウッド女優アン・ハサウェイの香水として有名な「バレード」もまた数十万ウォン台の高価にもかかわらず、マニア層が多くてこの5月にロッテ百貨店1階に入店した。

    イタリア産手作り香水のサンタ・マリア・ノベルも、ロッテ・現代・新世界などのデパート3社にすべて入店した。フランスの高級ニッチ香水にあげられるアトリエ・コロン(atelier cologne)も韓国市場への進出1年めでロッテデパートと現代デパートなどに入店し、4つの百貨店を確保した。新世界百貨店の関係者は、「プレミアム香水は通常の香水よりも2~3倍高いが、香りは個性を表わすという点から好む層が増えており、デパートも高級香水店を競争しつつ増やしている」と説明した。
  • 毎日経済_パク・イネ記者/チョ・ソンホ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-09-16 08:04:10