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S&P、韓国の信用格付けを上方修正

    • < 韓・中・日の信用格付けの比較 >

    米国の金利正常化と中国の株式市場の不安で世界経済が混乱をきたしている中で、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は韓国の国家信用格付けを上方修正した。財政状況が依然として堅調なうえに、外貨健全性も良好なレベルを継続しており、世界的な景気減速の影響が相対的に小さいというのがS&Pの分析だ。

    企画財政部によると15日、国際格付け会社のS&Pは韓国の国家信用格付けをA+(肯定的)からAA-(安定的)に上方修正したと発表した。 S&Pが評価した韓国の国家信用格付けは、2012年9月にA+(安定的)に上がった後、昨年9月にA+(肯定的)に上向きになった。それから1年ぶりに再び評価が上向きになったわけだ。

    S&P、ムーディーズ、フィッチ・レーティングスの3大格付け会社のすべてが韓国にAA- という信用格付けを与えたのは今回が初めてだ。特に今回、韓国に付与された信用格付けAA-(安定的)は中国と同じレベルで、日本の信用格付けAA-(否定的)より初めて先を行った。ムーディーズとフィッチ・レーティングスは以前から韓国の信用格付けを日本よりも良好だと評価していたが、S&Pは伝統的に、先進国に相対的に良好な信用格付けを与えてきた保守的な性向のせいで、日本の信用格付けを韓国よりも高く評価してきた。

    S&Pは今回の評価での上方要因として、友好的な政策環境、堅調な財政状況、優れた対外健全性などを挙げた。

    S&Pは韓国の1人当たり実質国内総生産(GDP)の成長率を年3%と推算し、1人当たりの平均GDPは2018年に3万ドルを超えると予想した。S&Pは「韓国は今後3~5年間、大多数の先進国に比べて堅調な成長を維持するこだろう」とし、「特定の輸出市場あるいは産業に依存しない多様化された構造を持っており、今年の輸出は振るわなかったが他の国に比べて大幅に低いレベルではない」と判断した。

    これとともに、社会保障基金収支を含む統合財政収支が黒字を記録してきたし、純政府債務も2015年時点でGDPの20%を小幅で上回る良好なレベルを維持していると分析した。 S&Pは報告書で「韓国政府と金融業界が保有する対外債権は、対外債務を超過する金額規模も2014年21%のレベルで、今年は30%になると予想される」とし、「銀行業界の対外債務の平均満期も長くなったし、総短期外債が経常収益口座に占める割合も減少した」と明らかにした。
  • 毎日経済_チェ・スンジン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-09-16 07:43:07