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東遠グループ、相次ぐ買収・合併で「総合食品企業」へ

    • < 東遠グループM&Aの事例 >

    東遠(トンウォン)グループは相次ぐ買収・合併(M&A)でグループ規模を急速に大きくしており、財界の注目を集めている。これまでの水産市場の安定した収益源をもとに、梱包材や食品の方にすばやく領土を増やし、「総合食品企業」へと跳躍している。

    22日、金融投資業界によると東遠グループは昨年以来、今年9月までに6つの会社を買収した。総合梱包材企業の東遠システムズは昨年、段ボール箱とフィルムを製造する韓進ピーアンドシー(Hanjin P&C)をはじめテックパック・ソリューションとタロパーシステムズなど3社を買収した。

    東遠グループの食欲は今年も止まらない。今年は9月だけで3つの会社を買収した。ベトナムの梱包材企業のタンティエン・パッケージング(TTP/Tan Tien Packaging)とミンビエト・パッケージング(MVP/Minh Viet Packaging)をそれぞれ890億ウォンと250億ウォンで買収した。これに続けて東遠F&Bは、オンライン畜産物流通専門企業のクムチョンを450億ウォンで買い取った。 6つの会社の合計買収額は4741億ウォンだ。

    昨年以来、東遠が買収した各企業の容貌を見てみると、梱包材関連会社が5社、畜産関連会社が1社だ。これは東遠グループが推進している3つの核心事業のポートフォリオと一致する。東遠グループは水産と食品と包装材を未来の3大核心動力としている。草創期の遠洋漁業に成長基盤を整えた東遠グループは、水産業界を土台に食品や包装材部門で急速に領域を拡大する方針だ。

    東遠グループの高位関係者は、「東遠は新しい領域に進出するための大規模なM&Aよりも、実際に東遠グループとの相乗効果を出せる最も重要な物件を買収することでM&Aを進めている」とし、「今後も良い物件があれば着実にM&Aを推進する」と語った。

    実際に、金融界では東遠グループが今後も韓国内外のM&A市場で重要な変数の一つになると予想している。資金調達方案が豊富だからだ。現在、グループの自己現金保有量は3000億ウォン水準で大きな規模ではないが、持株会社の東遠エンタープライズと米マグロ会社のスターキスト(StarKist)が上場する場合、数兆ウォンの資金を調達できることが分かった。また、東遠エンタープライズは核心系列会社の東遠産業、東遠F&B、東遠システムズの株式をそれぞれ59.24%、71.25%、85.53%を所有している。これらの株式のうちの多くを市場に売却しても、経営権の確保に大きな問題がないことから、いつでも資本調達のために系列会社の株式を売ることができるわけだ。

    物流倉庫などで使用される不動産も、約1兆ウォンの価値があるというのが東遠グループ側の説明だ。

    このような東遠グループの相次ぐM&Aの主役は、金在哲(キム・ジェチョル)東遠グループ会長(写真)だ。東遠グループの関係者は、「キム会長は東遠グループの3大核心成長動力を水産、食品、包装材として定め、このような大きな絵柄の中で様々なM&Aを陣頭指揮している」と語った。キム会長の中長期計画を水面下で実践する人物は、キム会長の次男であるキム・ナムジョン東遠エンタープライズ副会長だ。
  • 毎日経済_ソン・イルソン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-09-22 17:18:39