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LG化学、ヨーロッパに電気自動車用バッテリー工場の建設推進

    • < LG化学ポーランド工場の概要 >

    LG化学は韓国企業では最初に、欧州に電気自動車用バッテリー工場を建設する。独BMWとアウディや仏ルノーなど、電気自動車の生産が拡大している欧州本土で、現地の自動車メーカーを直接ねらったものと解釈される。

    23日、業界によるとLG化学はポーランド南西部のヴロツワフに、年産5万台規模の電気自動車用バッテリー工場を建設することにして、そのための用地確保の作業を進めていることが確認された。ポーランド工場は来年上半期に着工して2017年の下半期から商業生産に突入し、販売推移に応じて生産規模を年産10万台レベルに拡大する計画だ。投資額は土地の買い入れなどによって流動的だが、3億ドル前後になるものと思われる。

    新設ポーランド工場が本格的に稼動すると、LG化学は現地生産によって物流コストを下げ、フォルクスワーゲンやダイムラー、ルノーやボルボなど、電気自動車用バッテリーの顧客に対する欧州市場の現地納品規模を大幅に増やせるものと期待している。 LG化学は現在、独アウディと共同で2018年に量産する予定の次世代電気自動車e-tron クワトロ(e-tron quattro)の研究開発も進めている。

    LG化学は米国・中国・欧州など、海外市場で3か所の生産拠点を完成することになり、電気自動車用バッテリー部門のグローバル市場での競争力は大幅に強化されるものと思われる。 LG化学は今年の年末、中国の南京に年産10万台規模のバッテリー生産能力を備えた現地工場を竣工し、来年初めから商業生産を開始する予定だ。これによりLG化学は、既存の忠清北道梧倉工場(年産20万台)、米国ミシガン州ホランド工場(5万台)と合わせ、来年から年産35万台の電気自動車用バッテリーの生産体制を構築することになった。

    LG化学がポーランド工場の建設を決めたのは、BMWやルノー、アウディなど、ヨーロッパの自動車メーカーが先行投資を増やしている電気自動車市場で、バッテリーの現地供給を先取りするという将来の成長戦略の一環だ。

    LG化学はこれまでGMの「シボレーボルト(Chevrolet Volt)」中心だった電気自動車用バッテリーの供給先を多様化する戦略を駆使して、2016年以降はGM、ルノー、フォルクスワーゲン、現代・起亜自動車、フォードなど、約40のモデルに電気自動車用バッテリーを供給する計画だ。

    このためにこの年末に竣工する中国の南京工場に続き、他の海外拠点にも生産設備を構築する方案を内部的に検討してきた。

    LG化学がヨーロッパのバッテリー工場投資を推進しているヴロツワフはポーランド南西部に位置したドルヌィ・シロンスク県の県都で、ドイツ国境とは車で1時間の距離に過ぎず、製造・物流次元での利点が高いという評価を得ているところだ。

    ここにはLGディスプレイが2007年にポーランド法人を設立してLCDモジュール工場を運営しており、LGグループの電子系列会社であるLG電子とLGイノテック(LG Innotek)、ヒソン電子(Heesung Electronics)なども現地法人を置いている。

    LG化学はLGディスプレイが追加投資のために残しておいた土地のうちの一部を買い入れ、バッテリー工場を建設する予定であることが伝えられた。工場設立のためのインフラが十分に確保されているうえ、LGグループの系列会社がいくつか入居しており、追加費用の支出が相対的に少ないと期待されるからだ。

    LG化学の関係者は、「欧州現地生産について多角的に検討中で、まだ具体的に決定された事項はない」と語った。

    先だってLG化学は2012年6月、米国ミシガン州ホランドに年産5万台規模の生産能力を備えたバッテリー工場を竣工して稼動している。
  • 毎日経済_チェ・スファン記者/イ・スンフン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-09-24 04:01:06