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秋夕の大移動、家族のライフラインは後部座席シートベルト…韓国着用率17%

    • < 高速道路シートベルト着用実態調査の結果 >

    秋夕(チュソク、旧盆)が近づくと、帰省・Uターンラッシュにより、交通安全への格別な注意が要望される。交通量が一年間を通して頂点となる時期であるだけでなく、家族全体が1台に同乗する割合も大きく高まる。些細な接触事故が発生しただけでも多数の乗客が危険に陥る可能性のある状況だ。

    韓国は後部座席シートベルトの着用率が、車両10台のうち2台にならないほど低い。サムスン交通安全文化研究所が、ソルラル(旧正月)連休だった去る2月7日、ソウル・東ソウル・西ソウル・君子の料金所で下りの乗用車6703台を相手に調査した結果、後部座席のシートベルト着用率は17.1%に過ぎず、子供用チャイルドシートなど6歳未満のチャイルドシートの使用率は37.2%にとどまった。

    主要先進国と比較してみると、違いはさらに克明だ。経済協力開発機構の国際道路交通事故センター(OECD-IRTAD)の2014年の報告書によると、ドイツの後部座席シートベルト着用率は97%、チャイルドシート使用率は96%に達した。イギリス(89%・95%)、スウェーデン(84%・96%)、フランス(84%、90%)などはもちろん、隣国の日本でもそれぞれ61%、74%に達する高い数値を記録した。

    瞬間的に発生する交通事故の状況で、シートベルトは乗員の命を左右する。走行中に事故が発生すると、車体が潰れながら、衝撃エネルギーを吸収して、車両は0.1秒でその場に停止する。

    しかし、搭乗者は慣性により、車両の外に飛び出していく可能性が大きい。体重60キログラムを基準にして腕と脚で持ちこたえることができる力は120~200キログラム程度であるのに対し、時速60キロを基準にした交通事故時の衝撃は、1008~1440キログラムとはるかに多い。シートベルトをしていない場合は、車両を離脱して地面や各種構造物にぶつかって1トン以上の衝撃を全身で受けるという意味だ。

    韓国交通安全公団が発表した2014年の交通事故の統計を分析してみると、全体の事故死傷者12万619人(死者676人、負傷者11万9943人)のうち、シートベルトを着用していないときの死亡率は1.45%(1万9656人のうち285人が死亡)だった。一方、シートベルトを着用したときの死亡率は0.39%(10万963人のうち391人が死亡)だった。シートベルト着用の有無だけで死亡する可能性に3倍以上の差が出るという意味だ。

    専門家は、名節の連休ほど、全座席のシートベルト着用を徹底的に実践してこそ、万が一の事故を防止することができていると口をそろえる。特に事故の可能性が最も高い連休初日、帰省のときにはシートベルトの着用が必須だと助言した。

    韓国警察庁によると、昨年の秋夕連休(9月6~10日)に発生した交通事故件数は合計2534件、特に連休が始まった6日にのみ663件が発生した。

    昨年の一日平均件数612件より51件多い数値で、交通量が集中する連休初日の事故の可能性が最も高かったという意味だ。サムスン交通安全文化研究所が2008~2014年の秋夕連休の交通事故を分析した結果でも、秋夕の前日の帰省中の事故が秋夕翌日のUターン中の交通事故よりも19.2%多く発生したことが確認された。

    サムスン交通安全文化研究所のパク・チョンス責任研究員は、「交通安全の基礎秩序を確立して、私と私の家族の安全も守ることができる最高の徳目は、後部座席シートベルト着用」とし「特に連休初日、事故量が急増するだけに『ライフライン』を結ぶという考えで、全席シートベルト着用を徹底しなければならない」と述べた。
  • 毎日経済 ペク・サンギョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-09-25 09:19:46