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現代モービス、現代・起亜自動車グループへの依存率を下げて世界で4強に

BMWも好む現代モービス…世界4位の部品メーカーに 

    △写真=2日、ソウル駅三洞(ヨクサムドン)現代モービス本社にある「総合状況室」で、従業員が海外工場の現状を監視している。 [写真提供=現代モービス]

    去る2日、現代モービス(社長チョン・ミョンチョル)のソウル市駅三洞社屋6階に位置する「総合状況室」に入るやいなや、壁一面を埋め尽くした大きなモニターが目に入ってきた。軍の状況盤を思い起こさせるモニタ上に、世界10カ国に位置した現代モービスの30ヶ所製造工場の場所が表示された地図と様々なグラフが浮かんでいた。

    総合状況室を率いるハン・サンジュン チーム長は、「モニターは工場別ラインの稼動状況と製品別の生産・在庫状況、生産実績など、様々な状況をグラフィックに変換してリアルタイムで示す」とし、「総合状況室は全世界で発生する問題を迅速に解決するためのコントロールタワーの役割を果たしている」と説明した。

    勤務者の一人がヨーロッパの工場をマウスでクリックすると、工場の内部に設置されたCCTVを通じて生産ラインの動いている様子が生中継される。生産状況に異常があれば、現地の状況をすぐに目で確認して措置するためのシステムだ。全世界のすべての製造工場を24時間制御するここでは、現代モービスが推進しているシステム革新の結晶だ。

    現代モービスはすこし前に、グローバル自動車部品メーカー4強の地位に上がった。日本の調査機関のフォーイン(FOURIN)は先月30日、「現代モービスは売上高を基準にして独ボッシュと日本デンソー、加マグナに次いで4位」だと明らかにした。 1999年に自動車部品を専門生産する会社に変身してから16年めだ。実際に、現代モービスの売上げ規模は2011年の26兆2946億ウォンから昨年は36兆1850億ウォンに、3年めで37.6%も急増した。営業利益も2011年の2兆6373億ウォンから2014年には3兆706億ウォンに上昇した。現代自動車と起亜自動車をはじめとするグローバル自動車メーカーを相手にした新車部品・モジュールの供給が成長して、AS部品事業部の実績も着実に増えているからだ。規模が大きくなって業務がグローバル化するやいなや、現代モービスは業務効率性を高めるためのマネジメントシステムの革新を開始した。 2013年に総合状況室を作ったことに続き、9月にはレポート・現況資料・市場分析などを中央サーバーに保存して電算化し、チーム長・新入社員にタブレットPCを支給して会議などに活用するように事務所のシステムを革新した。

    • < 現代モービス実績 >

    システムが変わるやいなや、製品の品質が向上し始めた。原因を把握し問題を修正するために必要なプロセスが単純で速くなったからだ。品質が改善されたことから、主要自動車メーカーからのラブコールも続いている。現代モービスはヨーロッパのBMW、フォルクスワーゲン、プジョーシトロエンにオーディオ、インテリジェントバッテリーセンサー(IBS)、自動車ランプ部品、インテグレートセンタースタック(ICS)などの製品を納品する。米GMにICS、日本の三菱とスバルにランプを輸出しており、クライスラーは2002年にステアリングコラムを供給したことを手始めに、2006年にモジュール、2007年にはランプなどを輸出して、15年近い縁を続けている。これまで弱点と指摘された現代・起亜自動車グループへの依存率が低くなっているわけだ。

    輸出実績も増加している。他の自動車メーカーへの輸出実績は2011年の18億2000万ドル、2012年に22億6000万ドル、2013年に26億5000万ドル、そして昨年は28億3000万ドルを記録するなど、急成長曲線を描いている。
  • 毎日経済_キム・ドンウン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-10-09 09:12:00