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入れ忘れた片方の靴下から洗濯機のヒント…サムスンアドウォッシュ開発の裏話

    「サムスン電子のドラム式洗濯機『バブルショットアドウォッシュ』のアイデアは洗濯機に入れ忘れた片方の靴下に関する悩みから始まりました」

    5日、サムスン電子のソウル瑞草(ソチョ)社屋のデザイン室で会った生活家電事業部所属のチョン・ドンウォン主席デザイナー(写真左)とユン・ドクサン選任デザイナー(右)は、ドラム式洗濯機のドアの上に別の窓を取り付けた背景をこのように説明した。

    洗濯中に追加で洗濯物を投入する新製品のアイデアは、2013年から出ていた。既存のドラム洗濯機にも洗濯物の追加機能はあったが、水が抜けるのを待ってから追加する洗濯物を入れ、再び水を入れなくてはいけないという煩わしさを訴える消費者が多かったためだ。この問題を解決するために、新製品の開発チーム、デザインチーム、マーケティングチームが昨​​年から頭を突き合わせた。洗濯機のドアの上に窓を追加するという意味で、初期プロジェクト名は「カンガルーポケット」だった。チョン首席は「洗濯機はお湯を使用するうえに動作中に服が挟まることもあり、安全が最も重要だ」とし「洗濯機のドアに穴をあけるという考えは、か​​なりの冒険であり、挑戦だった」と思い出した。参考前例がなく、多くの試行錯誤が避けられなかった。ドアの位置と開閉角度、安全性の問題を同時に考慮することが容易ではなかった。

    ユン・ドクサン選任は「投入口を大きくすると、一度に多くの洗濯物を入れることはできるが、子どもやペットが頭を入れることができる問題があり、形を丸くしたときと扇形、四角形などにしたときの長所と短所があるだけに、相当悩んだ」と紹介した。彼は「いくつかのデザインをつくって、テストをするときは、業務に没頭したあまり、3日間家に戻らないこともあった」とし「洗濯機を作りながら、肝心の自分の服は洗濯する時間がなかった」と笑った。幸いなことにバブルショットアドウォッシュは先月1日の発売後、半月ぶりに6000台以上売れるなど、消費者の反応がいい。一日平均約400台ずつが売れ、既存の同レベルの新商品の販売時よりも約2.5倍以上が売れている。
  • 毎日経済 キム・デヨン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-10-06 07:34:20