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SKグループ、ネクスレン工場を竣工…年産23万トン規模の生産能力

    △写真= SK総合化学とSABICの合弁会社であるSSNCのネクスレン工場竣工式に出席した関係者たちが拍手をしながら祝っている。左からSABICのササウド・ビン・アブドラ・ビン・スナヤン・アルサウド会長、ユン・サンジク産業通商資源部長官、チェ・テウォンSKグループ会長、キム・ギヒョン蔚山市長、パク・ヨンチョル蔚山市議会議長 [写真提供=SK]

    7日午後、蔚山広域市蔚州郡に位置するSKグループの総合化学コンビナート。高性能ポリエチレン(ブランド名ネクスレン/Nexlene)工場の竣工式に出席した崔泰源(チェ・テウォン)SKグループ会長は、感無量の表情で「これからネクスレンの生産規模を100万トンに増やし、グローバル市場をリードする」と宣言した。

    この日、竣工式を行った蔚山ネクスレン工場は、チェ会長の指揮で2004年に技術開発に着手して11年ぶりに結実を見た、SKグループの高付加価値化学産業を象徴するグローバル前進基地だ。

    サウジアラビア最大の化学企業であるサビック(SABIC)社と資産7100億ウォン規模の合弁会社(SSNC)を設立した後、この日の竣工式を行ったネクスレン工場は、年産23万トン規模の高性能ポリエチレンの生産能力を備えている。

    チェ会長は蔚山工場に続いてサウジアラビアに第2工場を建設する案を推進し、ネクスレンの生産規模を今後は100万トンにまで拡大するという野心的な目標をこの日に発表した。

    竣工式に出席したサウジアラビアの王子でありSABICの会長であるサウド・ビン・アブドラ・ビン・スナヤン・アルサウド会長は、「SKのようなグローバル企業との提携を通じて画期的な技術開発・技術革新を推進することは、SABICにも重要な里程標になるだろう」と意味付けした。

    SABICは中東の豊富な石油資源を前面に出して、昨年は総資産3400億リヤル(907億ドル)と売上げ1881億リヤル(502億ドル)に達するサウジアラビア最大の総合化学会社として、ポリエチレン、メタノール、尖端熱可塑性樹脂などの化学材料分野でグローバル市場をリードしている企業だ。 SABICという心強い翼をつけたSKグループは、今回の蔚山工場の竣工に続いてグローバル生産基地の拡大計画を打ち出して、市場の需要が大きく増えている高性能ポリエチレン分野で、多国籍化学企業を追いかけることができる技術・商業基盤を確保することになった。

    • < SKの蔚山クスレン工場の概要 >

    SKが今回竣工したネクスレンは高性能ポリエチレンのブランド名で、自動車・高付加価値フィルム・靴内装材・ケーブル被覆などに幅広く使用される化学素材だ。ここ数年は年平均10%以上の市場需要が増え、ダウケミカル、エクソンモービル、三井など3社が世界市場で60%以上のシェアを記録している。

    高付加価値ポリエチレン市場で、世界をリードする企業として浮上するというチェ会長の事業的こだわりは、11年前の2004年にさかのぼる。当時、チェ会長は将来の化学素材の市場を展望した後、技術開発に着手するように指示を下して以来、5年後の2009年6月にSK蔚山化学団地で試験設備が初めて稼働して本格的な準備を終えた。

    チェ会長はその後、2010年1月にスイスのダボスフォーラムでモハメド・アルマディ前SABIC副会長に会って協力方案を議論した後、中東歴訪と中国ボアオフォーラムなどで継続して議論を進め、2015年7月についにSKとSABICの合弁会社(シンガポール所在)が誕生するに至ったもわけだ。

    先だってSKは2010年1月、自社生産する高性能ポリエチレンのブランド名をネクスレンに決定し、2011年7月に蔚山工場を着工して昨年1月に機械的な竣工を完了している。

    この日、蔚山工場が公式に竣工式を開催することにより、SKはグループの重要な事業主軸である精油・化学の分野で進めてきた4大グローバルパートナリング(協力事業)プロジェクトをすべて完了することになった。
  • 毎日経済_蔚山=チェ・スファン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-10-07 17:34:03