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「ソウル~世宗高速道路」の入口は九里市…通行時間の短縮効果少ないか

「ソウル?~世宗?高速道路」…総選挙ねらった変則議論 

    • < ソウル~世宗高速道路 >

    ソウル郊外と世宗市を接続する長さ129キロメートルの6車線「ソウル~世宗高速道路」が、京釜高速道路と中部高速道路の中間地点に沿って建設される。第1段階の九里(クリ)~安城(アンソン)区間71キロメートルは来年末に着工して2022年に、残りの安城~世宗(セジョン)区間58キロメートルは2020年に着工して2025年に完成される。

    しかし、名前に入った「ソウル」という言葉が色を失うように、下り線の出発点はソウルの東九里市に位置することになり、ソウル市内の中心部から世宗市までの通行時間の短縮効果は大きくないという指摘が出ている。

    政府は19日、政府ソウル庁舎で第22回経済関係長官会議を開き、このような内容のソウル~世宗高速道路の建設推進を決定した。 2009年に政府の妥当性調査で経済性があることが判明した後、6年ぶりだ。

    ソウル~世宗高速道路の総事業費は6兆7000億ウォン規模で、「4大河川」事業以来で最大規模の国策事業だ。ただし、政府は用地費1兆4000億ウォンだけを負担して、道路建設費5兆3000億ウォンは100%民間資本で調達する計画だ。開通時期を前倒しするために、第1段階工事は韓国道路公社が先に進めて、民間建設会社に渡す方式で推進される。時間の残っている2段階工事は、完全民間資本方式で進行される。ソウル~世宗高速道路は、京畿道九里市の土坪洞(トピョンドン)から始まり、ソウル市江東区、京畿道河南(ハナム)・城南(ソンナム)・広州(クァンジュ)・龍仁(ヨンイン)・安城(アンソン)市、忠清南道天安(チョナン)市を経て世宗市西側の将軍面(チャングンミョン)まで接続される。

    始点は九里~抱川高速道路、終点は大田~唐津高速道路と接続されて、高速道路の中間で慰禮(ウィレ)新都市、東灘(トンタン)2地区と隣接することになる。九里から江東区まで橋を新たに架けて、高速道路を接続する予定だ。江東大橋~九里岩寺大橋のあいだに漢江第31番目の橋が新たに架けられるわけだ。

    国土交通部は、完成時には平日は108分かかっていたソウル~世宗間の通行時間が74分に短縮されると明らかにした。しかし、ソウル市の光化門から下り線料金所の位置する九里市土坪洞まで車で2キロメートルをさらに走らなければならいことから、国土部の語る時間短縮効果は歪曲だという指摘がすでに出ている。平日の昼間なら光化門から土坪洞まで30~40分かかるからだ。政府世宗庁舎で勤務する公務員は、「政府ソウル庁舎から出発する公務員としては、ソウル~世宗高速道路を利用するよりも、既存の京釜高速道路~天安論山高速道路区間を利用することになりそうだ」と語る。

    これに対して国土部は、交通分散効果で京釜高速道路の混雑が減るという点を強調した。キム・イルピョン国土部道路局長は、「京釜線と中部高速道路の慢性的交通混雑の解消を第一の目的にして、ソウル~世宗高速道路の新設を決定した」とし、「開通後は京釜線と中部高速道路の混雑区間の60%が解消される見込みだ」と語った。

    国土部はまた、ソウルの東側以外には代案がなかったと言う。すでにソウルの南側と西側には龍仁~ソウル高速道路、西水原~平澤(ピョンテク)高速道路、果川~峰潭(ボンダム)都市高速化道路などがあり、ムンサン・ソウル・光明(クァンミョン)・平澤・扶餘(プヨ)・益山(イクサン)を接続する第2西海岸高速道路が接続中なので、国土利用の余裕がないという。

    しかし、今回の決定は総選挙のひいき対策という指摘が続いている。特に忠北住民のために忠清南道の燕歧(ヨンギ)と忠清北道の五松(オソン)をつなぐソウル~世宗高速道路支線の建設が検討され、忠北地域から要求された中部高速道路の一部区間の拡張工事も推進するという点が疑いの目を買っている。

    「よりによってなぜ今発表するのか」という質問に、国土部の関係者は「2009年の妥当性調査で事業性が確保された後、継続的に予算当局、関係機関と協議してきた」とし「最近、金融状況が変わって民資事業が可能となり、発表することになった」と釈明した。

    一方、ソウル~世宗高速道路の通行料は、これまでの京釜高速道路水準にとどまるとみられる。

    政府と民間建設会社が損失と利益を一定の割合で分割する民間資本誘致方式で推進し、建設会社の調達資金の金利を下げることができるからだ。

    現在、ソウルから京釜高速道路(道路公社運営)と天安論山高速道路(民間資本運営)を利用して世宗市に行く場合、乗用車の通行料は6700ウォン水準だ。

    国土部はソウル~世宗高速道路の建設で通行時間、運行コスト、環境コストを大幅に削減し、年間8400億ウォン相当の社会的便益が発生すると推定した。

    また、建設事業を通じて雇用6万6000の創出、11兆ウォンの生産誘発効果が発生することが予想されると明らかにした。
  • 毎日経済_チョ・シヨン記者/イ・スンユン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-11-19 18:05:04