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大宇インターナショナル、戦略修正でポスコとの葛藤解消なるか

  • 大宇インターナショナルは27日、「ポスコの海外先鋒」の役割を自任して乗り出した。

    大宇インターナショナルは最近、中・長期戦略を大幅に修正し、既存のキャッシュカウだったミャンマーガス田などの「石油ガス開発分野」と、親会社のポスコが生産する鉄鋼の海外販路の確保に重点を置いた「鉄鋼分野」を、ツートップの中核事業に選定したと明らかにした。これは2010年にポスコに買収された後、「総合商社」の役割を強調してポスコとの葛藤が絶えなかった状況から劇的な反転に当たる措置だと、業界の関心が集中している。

    大宇インターナショナルの関係者は、「選択と集中のためにコア事業(2 Core)と拡張事業(3 Expansion)に方向を決めた」とし、「コア事業のうち、鉄鋼はポスコとの連携ビジネスを強化し、グローバル3大トレーダーとしての地位を確保するつもり」だと説明した。

    大宇インターナショナルはこれまで、石油ガス・鉱物・食料・IPP(民間資本発電事業)・自動車部品・エネルギー鋼材などを6大戦略事業に選定して組織を運営してきた。ポスコの鉄鋼販売はエネルギー鋼材および自動車鋼板分野として扱われている。しかし、今回の事業再編はポスコ鉄鋼の輸出拡大と海外販路の開拓に注力するために、鉄鋼部門を全面に打ち出して、事業的にも親会社とシナジーを極大化するというものと解釈される。

    大宇インターナショナルは鉄鋼分野の重点課題を「ポスコの鉄鋼輸出拡大」と「ポスコの海外物量マーケティングの強化」に定めた。具体的には、エネルギー・造船・自動車に使われるポスコプレミアム製品の販売を、2015年の160万トンから2018年までに250万トンに引き上げるという戦略などだ。

    大宇インターナショナルの関係者は、「ブラジルとタイなど、ポスコが構築した海外生産基地の販売網を早期に構築するつもり」だと付け加えた。

    大宇インターナショナルがポスコに買収されてから5年が経つが、これまで事業的シナジーはもちろん、従業員間の和合も簡単には行われなかった。

    今年、大宇インターナショナルのコア事業だったミャンマーガス田を、親会社が売却しようとする動きがおきるやいなや葛藤が極大化し、これに抗命したチョン・ビョンイル大宇インターナショナル社長が中途解任された。

    この過程で、赴任したキム・ヨンサン大宇インターナショナル社長の最初の任務は、親会社との葛藤を縫合することだった。キム社長は鉄鋼トレーディングを主に扱い、ポスコと協業したことも多く、大宇インターナショナルの従業員の信頼も大きかったことからなめらかに親会社とシナジー効果を出せるという期待が大きかった。

    今回の戦略修正は、キム社長のこのような意志が反映されたものだ。

    今回の措置の後、大宇インターナショナルはポスコ系列会社ということを表現できるように社名を変え、職制も親会社と同じにするという計画だ。

    一方、大宇インターナショナルは3大拡張事業を食糧・自動車部品・IPPに選定した。これらの事業に対しては、すぐさま社のコアビジネスとして注力しないが、長期的に着実に投資する方針だ。
  • 毎日経済_ユン・ジノ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-12-27 21:42:34