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1本で1万5000ウォンまで…プレミアムキムパプ全盛時代、具材には何が?

    一食を「済ませる」用に留まっていたキムパプ(韓国ののり巻き)は、味・形・健康の三拍子を兼ね備えたプレミアム食品に変身している。

    オーガニックの米と材料で惜しみなく中身を満たしたのはもちろん、化学調味料を排除した高級化戦略で業界に新しい風を起こす様子だ。

    関連業界によると、大学街と都心の繁華街を中心に「パルダ キムソンセン」(teacherkim.co.kr)、「リキムパプ」(leesroll.com)、「コボンミンキムパプ」(kobongmin.com)などのプレミアムコンセプトを掲げた店が繁盛している。これらの店は最近、ロッテ・現代百貨店などのデパ―ト食品館へも出店するなど、高級化に成功したという評価だ。

    「狎鴎亭キムパプ」で有名になった「リキムパプ」やユニークな具材とメニューで口コミが広まっている「コボンミンキムパプ」が代表走者だ。彼らはクリームチーズ、まるごとエビ、炭火焼き肉、クルミなど、既存のキムパプとは違う異色の材料を使用して、若い消費者の味覚をひきつけている。プレミアムキムパプの価格帯は、一般的に3000~6000ウォンだ。さらに最近では、1万5000ウォンのスペシャルキムパプまで登場した。既存のキムパプの値段が1500ウォン前後であることを考えると、最大で10倍以上高い。

    それでもオーガニックの材料を使用して、健康な一食を楽しもうとする傾向が広がり、プレミアムキムパプの人気もますます増える傾向にある。一例として、プレミアムキムパプ店のフランチャイズの一つである「バプリ(Bapuri)」の場合、去る2013年末には41店舗に過ぎなかったが、昨年には加盟店500店舗を突破した。大学生のウォンさん(26・女)は、「材料が新鮮に見えて健康にも良いと思って、ときどき買って食べる」と「普通のキムパプに比べてサイズも大きく、材料がたくさん入っていて、高価な価格だとしても負担にならない」と述べた。

    プレミアムキムパプ熱風はコンビニでも起きている。これまでコンビニで売られていたキムパプは、充実していない具材などから消費者にひんしゅくを買っていた。しかし、最近、安東チムタク、ツナサラダ、炭火焼き肉など、様々な食材を入れて発売した。高級化という服を着たことにより、価格も3000ウォン台に2倍近く跳ね上がった。700ウォンのおにぎりも味と形が多様化して、価格が2倍以上に上がった。

    お財布事情が良くない消費者も喜んでプレミアムキムパプを買って食べ、コンビニ関連の売上高を牽引している。GSリテールのコンビニ「GS25」によると、全体に占める2000ウォンを超えるキムパプの売上高は2013年の2.9%から2014年には7.6%へと増加した。今年1月から8月には、この割合が15.6%に達するなど、2000ウォンを超過するキムパプの売上高が急激に上昇している。一方、1000ウォン以上から1500ウォン以下価格のキムパプは、2013年の54.6%から昨年上半期には40.1%へと大幅に減少した。

    ある外食フランチャイズコンサルタントは「最近の外食業界のトレンドは、プレミアム追求」とし、「消費者はお金をもう少し出してでも、オーガニックや原産地​​がはっきりとしている食材を食べようとする欲求があり、プレミアムキムパプの人気は続く見通しだ」と説明した。
  • 毎日経済 デジタルニュース局 キム・スルギ記者 / 写真=リキムパプ | (C) mk.co.kr | 入力 2016-01-14 11:26:03